坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

法の水茎

「道」のお話⑪~ 月の道、心の月を清らかに ~ 「法の水茎」111

今日一番、庭で目立っていたお花です。 夕方にはしぼんでしまう一日花。素敵な姿を見せてくれてありがとうございました。 今月の『高尾山報』「法の水茎」も「道」がテーマです。月の運行する道(白道)や、心の中に現れる月を静かに観じる月輪観(がちりん…

「道」のお話⑩~ 星の道、夜空の星々に仏さまのお姿を ~ 「法の水茎」110

お墓に百日紅(サルスベリ)が咲いています。 樹齢はどれくらいでしょう。成長は遅いようなので100年は超えているかもしれません。お墓参りの際にでもご覧いただければと思います。今月の『高尾山報』「法の水茎」も「道」がテーマです。星の運行する道(星…

「道」のお話⑨~ 「盆道」の花に「中道」を観る、対立を離れ、極端な見方に偏らない教え ~ 「法の水茎」109

梅雨明けとともに猛暑がやって来ました。 八重桔梗も夏の日差しを浴びています。 今月の『高尾山報』「法の水茎」も「道」がテーマです。お盆に向けての道を整える「盆路」や、無常の教えの先(あるいは中)にある「中道」について書いてみました。お読みい…

「道」のお話⑧~ 出家の道、本当の居場所を求めて ~ 「法の水茎」108

百合の花をおあげいただきました。 十一面観音菩薩様もお花に囲まれて、静かに微笑まれています。今月の『高尾山報』「法の水茎」も「道」がテーマです。とこしえの教えを求めて、居心地の良い宮殿をから外に出た、お釈迦様のいとこの出家話について書いてみ…

『月刊住職』(興山舎)5月号に掲載されました!

花々も雨に濡れています。 もう梅雨に入ったかのようですね。辺り一面、雨に煙っています。『法の水茎』の紹介が、『月刊住職』(興山舎)5月号に掲載されました。ありがとうございます! 『月刊住職』は、1974年創刊の住職・寺族のための実用実務月刊報道誌…

「道」のお話⑦~ 夏山の参詣路、和歌によって結ばれた心の道のり ~ 「法の水茎」107

近畿東海地方が一足お先に梅雨入りしました。関東も間もなくですね。例年よりも季節が早く進んでいるようです。 牡丹の季節も終わりを迎えようとしています。これからは雨の似合う植物がいっせいに咲き出してくるでしょう。さて、今月の『高尾山報』「法の水…

「道」のお話⑥~ 覚道の花、一花に無数の仏さまを感じて ~ 「法の水茎」106

次々とかわいらしい花が咲き出しています。 毎日の変化が楽しみです。お寺の境内には、晩春から初夏の花々が咲き乱れています。さて、今月の『高尾山報』「法の水茎」も「道」がテーマです。仏さまに花をお供えする功徳や、花のような表情について書いてみま…

書籍のリーフレットができあがりました!

軒下にスノーフレークが咲いています。 ヒガンバナ科に属するとは知りませんでした。白い花の先端に、緑の斑点がかわいらしいですね。ベルのような花の形です。このたび出版させていただいた『法の水茎―和歌とおはなしでひもとく仏教―』(武蔵野書院、2021年…

書籍を出版しました! ~ 髙橋秀城『法の水茎―和歌とおはなしでひもとく仏教―』(武蔵野書院、2021年3月11日) ~

雨風の強い一日でした。皆さん昨日のお彼岸中日の日に、お墓参りを済まされたようですね。今日はお寺もひっそりとしています。池の汀には、水芭蕉が咲き出しました。 こちらも、ひっそりと咲いています。お参りの方がお見えになる度に場所をお伝えしています…

「道」のお話⑤~ 心の垢を洗い清めて、清らかな閼伽水(香水) ~ 「法の水茎」105

雨上がりの今朝の庭。 花びらに雨露が光っていました。今日は宇都宮市のお檀家さんのお宅で一周忌の法要から、お墓の開眼供養、御納骨、御斎(会食)へと続きました。風の強い一日でしたが、昨日の大雨よりは良いですね。ご家族様にとっても、大きな区切りの…

「道」のお話④~ 「薪の道」は「清貧の道」、清らかで心豊かな生活 ~ 「法の水茎」104

梅の花に春雨が降り注いでいます。 2月15日(今年の旧暦では3月27日)は、お釈迦様が入滅なされた日です。 【入滅】にゅうめつ[名](スル)滅度すなわち涅槃にはいること。釈迦(しゃか)の死、高僧などの死にいう。『デジタル大辞泉』「入滅」の項 お寺にも…

「道」のお話③~ お寺の道場、「仏と成るための道」(仏道) ~ 「法の水茎」103

勉強部屋の近くに咲いている一輪のパンジー。目立たないところに咲いているので、私しか気づいていないかもしれません。 昨年からずっと咲いていています。息が長いですね。ここ最近の冷え込みにも霜にも負けず、力強いです。亡き母が冬の花といって、寄せ植…

「道」のお話②~ 成道会、お釈迦様の「恩徳の名残」を探し求めて ~ 「法の水茎」102

玄関先の万両が色鮮やかです。 葉っぱのお屋根が、冷たい霜から守ってくれるのでしょうか。今さらながら、葉っぱの下に実があるのが万両、上にあるのが千両なのですね。昨日、『髙尾山報』12月号が届きました。中には、「髙尾山薬王院 御守・縁起物一覧表」…

「道」のお話①~ 安心の道へ、見返りを求めない慈しみの心 ~ 「法の水茎」101

霜が降りた日の午前中。色づいた葉っぱをお屋根にして、猫が丸まっていました。 いつも見かける猫ですね。風よけになるのでしょうか。風邪を引きませんように……今月の私の文章は「道」がテーマです。来る日も来る日も両親に尽くした、お釈迦様の前世の姿につ…

「時間」のお話⑯~ 三世の仏の心、現世の庭に「善根の種」を ~ 「法の水茎」100

彼岸花の季節は過ぎ去りましたが、山門前のシュウメイギクはまだまだ元気に咲き誇っています。 これから訪れる赤や黄色の紅葉時期を前にして、しっかりと白の花弁を目に焼きつけておきたいと思います。さて、私の文章も区切りの100号となりました。今月は引…

「時間」のお話⑮~ 人生の秋、この世からあの世の未来へ ~ 「法の水茎」99

お彼岸が近づいてきて、少しずつ過ごしやすくなってきました。 秋の草花も咲き始めています。相変わらず雑草の生長は早いですね。仏様のお顔が見えるよう草むしりをしなければ。。。 さて、今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、永久の彼方まで続…

「時間」のお話⑭ ~ 馬鹿正直とは、精進の前には賢愚なし ~ 「法の水茎」98

お墓には盆花が飾られています。 今日は送り日。お盆はご先祖様とゆっくりと語らうことができましたでしょうか。私の方はお盆期間の棚経を終えました。暑い3日間でした(廻れなかったお宅は、秋のお彼岸に参ります)。 今日からは寺参りのお檀家様をお待ち…

「時間」のお話⑬ ~袖振り合うも多生の縁、この世に「無縁」なものは存在しない ~ 「法の水茎」97

山寺に蝉の声が響いています。あと1週間ほどで梅雨明けとなりますでしょうか。 今日、7月15日は東京ではお盆ですね。ご先祖様がお帰りになっていることでしょう。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、宿世(すくせ)、前世からの因縁について書…

「時間」のお話⑫ ~過去・現在・未来、仏の教えは上から下に流れる ~ 「法の水茎」96

梅雨らしい一日です。お参りの方はいらっしゃいませんでしたが…… 大きな純白の傘が、寄り添って花開いていました。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、過去・現在・未来の三世について書いてみたものです。よろしければ、お読みいただけますと…

「時間」のお話⑪ ~久遠の循環の中で、「無窮」と「困窮」、私利私欲を捨てた生き方 ~ 「法の水茎」95

冷たい雨が降り続いています。 池の周りにはカキツバタ(杜若)が咲き始めました。花言葉は「幸せは必ずくる」。平穏な日常を、じっと待ちわびているかのようです。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、時が限りなく遠い「久遠」(くおん)につ…

「時間」のお話⑩ ~ 『方丈記』と『徒然草』、「変らないもの」と「変るもの」 ~ 「法の水茎」94

やわらかな春風が吹き抜けるたびに、はげしい花吹雪が舞っています。 「春を惜しむ」(惜春)という言葉が似合う折節です。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、四季折々に含まれる「走り・旬・名残」や、自然の命の輝きに目を向けることの大切…

「時間」のお話⑨ ~ 自然な時の流れ、亀の甲より年の劫(こう) ~ 「法の水茎」93

風の強い一日でした。人けの途絶えた本堂から鳥の声が聞こえるので、近づいてみると… つがいの2羽が遊んでいました。お参りの方を見習って、やってきてくれたのでしょうか。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「自然な時の流れ」や、人間の「…

「時間」のお話⑧~「心の鬼」を退治して~「法の水茎」92

日だまりで福寿草が顔を出しています。 福寿草(フクジュソウ) 花言葉は「永久の幸福」。春と幸せを告げる黄色い花です。今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「心の鬼」の追い払い方や、今この一瞬に目を向けることの大切さについて書いたもの…

「時間」のお話⑦~電光石火、狭く小さな無常の世の中~「法の水茎」91

今日も風のない穏やかな1日でした。 夕日が裏山の杉木立に差し込んでいます。午後4時過ぎの数分だけの夕景です。 さて、今回の『高尾山報』の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「電光石火」という「極めて短い時間」から、「速やかな人間の生死」につい…

「時間」のお話⑥~未来永劫、億劫になるほどの長い時間~「法の水茎」90

万両のとなりには千両です。 千両 色の変化が楽しめますね。万両はサクラソウ科(またはヤブコウジ科)ヤブコウジ属、千両はセンリョウ科の常緑小低木です。 さて、今回の『高尾山報』の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「劫」(ごう)という、人間には…

「時間」のお話⑤~指を打ち鳴らす間に、光の道を探して~「法の水茎」89

お寺の紅葉がだいぶ色づいてきました。 紅葉越しのイチョウです。負けじと色を変えているようです。 秋本番にお墓参りはいかがでしょうか。陽が当たるお昼前から午後にかけての時間帯がオススメです。皆さまのお参りをお待ちいたしております。 さて、今回の…

「時間」のお話④~鹿の鳴き声、短い秋を謳歌して~「法の水茎」88

台風が過ぎ去って、強風が残っています。 コスモス コスモス(秋桜)も大きく風に揺れています。短日植物の代表の一つとされるコスモス。少しずつ日が短くなっていることを教えてくれます。 【短日植物】 日照時間が短くなると花をつける植物。キク・コスモ…

「時間」のお話③~一瞬の花火、大輪の花~「法の水茎」87

遠くから稲刈りのコンバインの音が響いています。虫の声とともに、涼しい秋風も感じるようになってきました。 春先には黄色い草花が目立っていた境内の庭。今は白い花が多く咲いています。まさに秋の色といった風情です。毎月書かせていただいている『高尾山…

「時間」のお話②~刹那のお盆、夕立の閃光~「法の水茎」86

明日からお盆です。数日前からミンミンゼミとともにツクツクボウシも鳴き始めました。トンボも飛び交って、秋の気配も感じます。 ミソハギ(禊萩) ミソハギも少しだけ咲いて、風に揺れています。亡き父は若い頃、「ハギ(萩)とミソハギ(禊萩)は違う」と…

「時間」のお話①~刹那、最も小さい時間単位~「法の水茎」85

八重の桔梗が咲きました。 桔梗(キキョウ) ちなみに真言宗智山派の紋は桔梗紋です。梅雨時の潤んだ庭に彩りを加えています。 今回の文章は「時間」の「刹那」をテーマに、刹那の善行を積み重ねる仏の道を歩むことについて書いたものです。 ※ ※ 「法の水茎…