坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

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法の水茎

「時間」のお話⑮~ 人生の秋、この世からあの世の未来へ ~ 「法の水茎」99

お彼岸が近づいてきて、少しずつ過ごしやすくなってきました。 秋の草花も咲き始めています。相変わらず雑草の生長は早いですね。仏様のお顔が見えるよう草むしりをしなければ。。。 さて、今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、永久の彼方まで続…

「時間」のお話⑭ ~ 馬鹿正直とは、精進の前には賢愚なし ~ 「法の水茎」98

お墓には盆花が飾られています。 今日は送り日。お盆はご先祖様とゆっくりと語らうことができましたでしょうか。私の方はお盆期間の棚経を終えました。暑い3日間でした(廻れなかったお宅は、秋のお彼岸に参ります)。 今日からは寺参りのお檀家様をお待ち…

「時間」のお話⑬ ~袖振り合うも多生の縁、この世に「無縁」なものは存在しない ~ 「法の水茎」97

山寺に蝉の声が響いています。あと1週間ほどで梅雨明けとなりますでしょうか。 今日、7月15日は東京ではお盆ですね。ご先祖様がお帰りになっていることでしょう。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、宿世(すくせ)、前世からの因縁について書…

「時間」のお話⑫ ~過去・現在・未来、仏の教えは上から下に流れる ~ 「法の水茎」96

梅雨らしい一日です。お参りの方はいらっしゃいませんでしたが…… 大きな純白の傘が、寄り添って花開いていました。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、過去・現在・未来の三世について書いてみたものです。よろしければ、お読みいただけますと…

「時間」のお話⑪ ~久遠の循環の中で、「無窮」と「困窮」、私利私欲を捨てた生き方 ~ 「法の水茎」95

冷たい雨が降り続いています。 池の周りにはカキツバタ(杜若)が咲き始めました。花言葉は「幸せは必ずくる」。平穏な日常を、じっと待ちわびているかのようです。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、時が限りなく遠い「久遠」(くおん)につ…

「時間」のお話⑩ ~ 『方丈記』と『徒然草』、「変らないもの」と「変るもの」 ~ 「法の水茎」94

やわらかな春風が吹き抜けるたびに、はげしい花吹雪が舞っています。 「春を惜しむ」(惜春)という言葉が似合う折節です。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、四季折々に含まれる「走り・旬・名残」や、自然の命の輝きに目を向けることの大切…

「時間」のお話⑨ ~ 自然な時の流れ、亀の甲より年の劫(こう) ~ 「法の水茎」93

風の強い一日でした。人けの途絶えた本堂から鳥の声が聞こえるので、近づいてみると… つがいの2羽が遊んでいました。お参りの方を見習って、やってきてくれたのでしょうか。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「自然な時の流れ」や、人間の「…

「時間」のお話⑧~「心の鬼」を退治して~「法の水茎」92

日だまりで福寿草が顔を出しています。 福寿草(フクジュソウ) 花言葉は「永久の幸福」。春と幸せを告げる黄色い花です。今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「心の鬼」の追い払い方や、今この一瞬に目を向けることの大切さについて書いたもの…

「時間」のお話⑦~電光石火、狭く小さな無常の世の中~「法の水茎」91

今日も風のない穏やかな1日でした。 夕日が裏山の杉木立に差し込んでいます。午後4時過ぎの数分だけの夕景です。 さて、今回の『高尾山報』の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「電光石火」という「極めて短い時間」から、「速やかな人間の生死」につい…

「時間」のお話⑥~未来永劫、億劫になるほどの長い時間~「法の水茎」90

万両のとなりには千両です。 千両 色の変化が楽しめますね。万両はサクラソウ科(またはヤブコウジ科)ヤブコウジ属、千両はセンリョウ科の常緑小低木です。 さて、今回の『高尾山報』の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「劫」(ごう)という、人間には…

「時間」のお話⑤~指を打ち鳴らす間に、光の道を探して~「法の水茎」89

お寺の紅葉がだいぶ色づいてきました。 紅葉越しのイチョウです。負けじと色を変えているようです。 秋本番にお墓参りはいかがでしょうか。陽が当たるお昼前から午後にかけての時間帯がオススメです。皆さまのお参りをお待ちいたしております。 さて、今回の…

「時間」のお話④~鹿の鳴き声、短い秋を謳歌して~「法の水茎」88

台風が過ぎ去って、強風が残っています。 コスモス コスモス(秋桜)も大きく風に揺れています。短日植物の代表の一つとされるコスモス。少しずつ日が短くなっていることを教えてくれます。 【短日植物】 日照時間が短くなると花をつける植物。キク・コスモ…

「時間」のお話③~一瞬の花火、大輪の花~「法の水茎」87

遠くから稲刈りのコンバインの音が響いています。虫の声とともに、涼しい秋風も感じるようになってきました。 春先には黄色い草花が目立っていた境内の庭。今は白い花が多く咲いています。まさに秋の色といった風情です。毎月書かせていただいている『高尾山…

「時間」のお話②~刹那のお盆、夕立の閃光~「法の水茎」86

明日からお盆です。数日前からミンミンゼミとともにツクツクボウシも鳴き始めました。トンボも飛び交って、秋の気配も感じます。 ミソハギ(禊萩) ミソハギも少しだけ咲いて、風に揺れています。亡き父は若い頃、「ハギ(萩)とミソハギ(禊萩)は違う」と…

「時間」のお話①~刹那、最も小さい時間単位~「法の水茎」85

八重の桔梗が咲きました。 桔梗(キキョウ) ちなみに真言宗智山派の紋は桔梗紋です。梅雨時の潤んだ庭に彩りを加えています。 今回の文章は「時間」の「刹那」をテーマに、刹那の善行を積み重ねる仏の道を歩むことについて書いたものです。 ※ ※ 「法の水茎…

「無常」のお話⑬~無常迅速、ちろりちろり~「法の水茎」84

やっと最新号まで来ました。これまでお付き合いいただきまして誠に有り難うございました。これから「法の水茎」のほうは、月1回の更新を目指していきたいと思います。 お地蔵さま お地蔵さまもお花を前にしてうれしそうですね。いつも見守りくださりありがと…

「無常」のお話⑫~平成から令和へ、おめでとうの気持ち~「法の水茎」83

今日は夏至です。本格的な夏を前にして、これから少しずつ日が短くなっていくのですね。ご法事で夏至と仏教について話そうかと思いましたが、春分・秋分・冬至と違って、なかなか思いつきません。「夏」(げ)という言い方から、何か関わりがありそうですが……

「無常」のお話⑪~風に散る花、はかなさを自覚して~「法の水茎」82

アジサイが見頃を迎えています。 アジサイ(紫陽花) 同じアジサイでも、一日一日、微妙に色合いが変わっています。昨日とは別の花を見ているかのように映るのは、不思議なものですね。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、自然の中に無常を感じることの…

「無常」のお話⑩~中国から日本へ、天狗と僧侶との法力競べ~「法の水茎」81

今日は暑い一日でした。全国の100地点以上で、真夏日を観測したそうです。 ホタルブクロ 玄関脇にホタルブクロがうつむいて咲いています。たくさんの風鈴が並んでいるようで、風に揺れると涼しさを感じます。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、不動明…

「無常」のお話⑨~慈愛を与えて、父子の別れ~「法の水茎」80

昨夜は雷雨に見舞われました。局地的な大雨でした。 睡蓮 睡蓮(スイレン)は眠っていたのでしょうか……何事もなかったかのように完璧な花を咲かせています。白い花を午後、未の刻ごろ(13~15時頃)に咲かせることから、睡蓮と名づけられたそうです。 今回の…

「無常」のお話⑧~前世・現世・来世、幸せを願って~「法の水茎」79

ピーヒョロロロロ… トンビ 羽ばたく3羽の鳴き声が聞こえてきます。輪を描きながら舞い上がっていきました。私もトンビのように、少しでも上昇気流に乗ることができればと思います。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、前世からの因縁について書いたもの…

「無常」のお話⑦~「哀れみ」から「思いやり」へ、「貧」から「清貧」へ~「法の水茎」78

昼頃まで風の強い一日でした。 黒猫 いつもの黒猫もお散歩中のようです。風の吹くまま気の向くままでしょうか。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、「思いやり」の新芽を準備することについて書いたものです。 ※ ※ 「法の水茎」78(2018年12月記) 雪降…

「無常」のお話⑥~「心の葉っぱ」を輝かせて、「飛花落葉」を感じて~「法の水茎」77

アジサイには雨が似合います。 紫陽花(アジサイ) アジサイの花言葉の一つに「無常(むじょう)」があります。色が「七変化」するところから名づけられたのでしょう。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、「飛花落葉」を感じることの大切さについて書いた…

「無常」のお話⑤~不完全な美しさ、『徒然草』にみる「心眼」~「法の水茎」76

池の上にヤマボウシの花が咲いています。 ヤマボウシ(山法師) ヤマボウシ(山法師)は、白い部分を僧兵の頭巾に見立てて名づけられました。今回の文章は、「無常」をテーマとして、『徒然草』に見る「不完全な美しさ」について書いたものです。 ※ ※ 「法の…

「無常」のお話④~無常は仏教の基礎、『方丈記』『無常安心章』「白骨の御文章(御文)」~「法の水茎」75

本堂からの眺めです。 参道 雨の重みで、モミジの葉も垂れ下がっています。いつもより緑色を感じるお庭です。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、『方丈記』と『無常安心章』「白骨の御文章(御文)」との類似などについて書いたものです。 ※ ※ 「法の…

「無常」のお話③~『方丈記』序章、滅びを重視した無常観~「法の水茎」74

梅雨入りして、お寺もしっとりと潤っています。 雨の参道 雨上がりには、ホトトギスの声もお山全体に響き渡っています。先日までは鶯だったのに、季節の移ろい早いですね。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、『方丈記』序章に見られる「滅びを重視した…

「無常」のお話②~「いろは歌」、迷いを自覚する~「法の水茎」73

庭を歩いていても、やはり睡蓮には目がとまります。 睡蓮 まるで絵に描いたような姿です。1人で見るのが、もったいない気分になります。今回の文章は、「無常」をテーマとして、「いろは歌」に込められた「無常の心」について書いたものです。 ※ ※ 「法の水…

「無常」のお話①~雪山童子の願い、この文句を見て~「法の水茎」72

帰宅すると、玄関先のバラが迎えてくれました。 薔薇 野バラでしょうか。飾り気のない、素朴な姿にも心癒やされます。今回の文章は、「無常」をテーマとして、『平家物語』などに語られる「諸行無常」について書いたものです。 ※ ※ 「法の水茎」72(2018年6…

「天道」のお話~清らかな天界も、時は移ろう~「法の水茎」71

赤のカルミアです。 カルミア お寺には白もあります。紅白のカルミアは見ごたえがあります。カルミアという名前は、スウェーデンの植物学者、ペール・カルムにちなんで命名されたそうです。今回の文章は、六道の「天道」をテーマとして、人間界よりも苦しみ…

「人道」のお話~得がたい我が身、慈しみの心も忘れないで~「法の水茎」70

まだら模様の紅ウツギです。 ウツギ(空木) ウツギにはいろいろな種類があります。外からは見えませんが、幹が中空だから空木(ウツギ)と名づけられました。卯の花・卯木(ウツギ)とも呼ばれる、初夏の風物詩です。 今回の文章は、六道の「人道」をテーマ…

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