坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

2020-01-01から1年間の記事一覧

年始の準備をしています。

昨日は冬至で大安でした。境内にあるユズをもぎってきました。 つややかに輝いていて、おめでたい感じもしますね。もちろん柚子湯にもつかりました。 柚子湯(ゆずゆ)冬至に、無病息災を願って香り高い柚子の実を風呂に浮かべて入浴する。ひびやあかぎれを…

「道」のお話②~ 成道会、お釈迦様の「恩徳の名残」を探し求めて ~ 「法の水茎」102

玄関先の万両が色鮮やかです。 葉っぱのお屋根が、冷たい霜から守ってくれるのでしょうか。今さらながら、葉っぱの下に実があるのが万両、上にあるのが千両なのですね。昨日、『髙尾山報』12月号が届きました。中には、「髙尾山薬王院 御守・縁起物一覧表」…

髙尾山薬王院の入山式 ~ 中興第三十三世 貫首 佐藤秀仁僧正 入山式 ~

昨日は八王子市にある大本山髙尾山薬王院に行ってきました。朝6時台の電車に乗って、3時間ほどで到着しました。こちらは山門前の紅葉の様子です。 キレイですね!実物は写真よりも色鮮やかです。まだまだ紅葉狩りを楽しめます。亡き父から、私が住む「栃木の…

対策を講じての講演会 ~ 鎌倉期の密教文学 ~

師走を迎えて、すっかり冬の空気に包まれています。 散り時を忘れたかのような紅葉に、つい目がとまります。先日お伝えした月曜日の講演会もなんとか終えることができました。当日のポスターなどはこちらです。 www.mizu-kuki.work その日の朝、栃木は霜が降…

講演会で話しをしてきます。

一週間前のお地蔵様です。 イチョウと紅葉の葉に埋もれています。ふかふかの絨毯ですね。この度、講演会で話をすることになりました。タイトルは「鎌倉期の密教文学」。こちらがポスターです。 顔写真入りなんですね。[要旨] 日本文学における仏教の影響は…

『続 しもつけの御朱印』に掲載されます。

イチョウの葉もほとんど散ってしまいました。息をのむような散り際の光景は、ほんの一瞬の出来事でしたが、それは田舎暮らしの醍醐味でもありますね。 今は色とりどりの絨毯が、地面に敷き詰められています。ふかふかの落ち葉が、足下から温かく迎えてくれま…

コロナ禍で試される私たち ~ 喜連川仏教会からの呼びかけ ~

紅葉が見頃を迎えています。 遠くからでもよく見えますね!夕日に映えます。秋風が吹く度に、イチョウの葉っぱがヒラヒラと散っています。さてこの度、地元のお寺さんの集まりである喜連川仏教会で「コロナ禍で試される私たち」と題する文面を作成いたしまし…

「道」のお話①~ 安心の道へ、見返りを求めない慈しみの心 ~ 「法の水茎」101

霜が降りた日の午前中。色づいた葉っぱをお屋根にして、猫が丸まっていました。 いつも見かける猫ですね。風よけになるのでしょうか。風邪を引きませんように……今月の私の文章は「道」がテーマです。来る日も来る日も両親に尽くした、お釈迦様の前世の姿につ…

亡き母に表彰状が届きました。

秋晴れの一日。日に日に冷え込んできました。 本堂近くの白い花。何という花でしょう。長く咲いています。亡き母に表彰状が届きました。 「寺庭婦人護法功労章」。お寺の住職の妻として50年の表彰です。ちょうど節目の年だったのですね。ありがとうございま…

献奏 ~ 心にしみる三味線の音色 ~

昨日は秋晴れの一日でした。 秋の草花も元気です。昨年の11月10日(日曜日)に、普濟寺で箏と三味線のコンサートを開いてくださった田辺明さんが、今年もお寺にお参りくださいました。昨年のコンサートの模様はこちらです。 www.mizu-kuki.work 今年はコンサ…

母の百箇日〜卒哭忌とは〜

ホトトギスの花が咲いています。 花言葉の一つは「永遠の若さ」だそうですね。明日は十三夜でもあり、母の百箇日でもあります。最近は、七七日忌(四十九日)の後は一周忌という方が増えてきているのですが、私は百箇日のご法要を営まれることをおすすめして…

墓地の草刈りと整地をしていただきました。

今日は秋晴れの一日です。最近は雨続きだったので、貴重な晴れ間ですね。昨日は小雨があがった後に、燃えるような夕焼けを見ることができました。 真っ赤に燃えていました。日が沈むと、一気に夕霧が立ちこめました。今日は朝から、お墓の草刈りをしていただ…

「時間」のお話⑯~ 三世の仏の心、現世の庭に「善根の種」を ~ 「法の水茎」100

彼岸花の季節は過ぎ去りましたが、山門前のシュウメイギクはまだまだ元気に咲き誇っています。 これから訪れる赤や黄色の紅葉時期を前にして、しっかりと白の花弁を目に焼きつけておきたいと思います。さて、私の文章も区切りの100号となりました。今月は引…

いくつかの刊行物が届きました ~ 智山勧学会「会報」、学会誌「仏教文学」 ~

今年はお彼岸を過ぎてから、本格的な彼岸花の季節となりました。 毎日、次々と咲いてきます。毎年この時期を忘れないのは、不思議なことですね。さて、いくつかの刊行物が届きました。まずは、真言宗智山派の学会で発行している智山勧学会の「会報」です。 …

お彼岸を迎えて ~ 若いご夫婦に安産祈願 ~

お彼岸を迎えて彼岸花が咲き始めました。それと桜でしょうか……かわいらしい花を咲かせています。 年に2度咲く十月桜でしょうか。控えめで上品ですね。 今年の彼岸の入りは土曜日だったこともあり、初日からお墓参りの方をお見かけします(ただ、この辺りで…

「時間」のお話⑮~ 人生の秋、この世からあの世の未来へ ~ 「法の水茎」99

お彼岸が近づいてきて、少しずつ過ごしやすくなってきました。 秋の草花も咲き始めています。相変わらず雑草の生長は早いですね。仏様のお顔が見えるよう草むしりをしなければ。。。 さて、今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、永久の彼方まで続…

忌明けを迎えて墓参り

遠くからコンバインの音が響いてきます。数日前から稲刈りが始まりました。皆さん朝から忙しくされています。 今週末からは、気候も秋らしくなってくるようですね。虫の音も元気に聞こえるようになってきました。先日母の四十九日法要を済ませましたが、本来…

四十九日を済ませました。

早いもので、母の四十九日法要の日を迎えました。いよいよ向こうの世界に一歩踏み出します。 蓮の花もお供えしました。朝日を浴びてキレイですね。 こちらは違う種類です。良い香りがしました。集まってくださった親類の方々とお経を唱えして、ご焼香しまし…

大型扇風機を御寄進いただきました。

風が吹いてきて雲行きが怪しくなってきました。これから夕立が来るのでしょうか。ザーッと降って、一気に気温を下げてほしいですね。 さて本日、庭のお花と同じような色の羽を持つ、大型扇風機を御寄進いただきました。 大きいですね!先日お参りくださった…

名前を墓碑に刻みました

残暑が続いていますね。 ここ最近は、毎日のように草刈りをしています。暑さが和らいだ夕方から始めるのですが、草との格闘には終わりは無いですね。次から次へと目につきます。このような暑さの中、母の四十九日が近づいてきたので、名前を墓碑に刻んでいた…

古い写真 ~ 四国八十八ヶ所を2度巡拝された方のお姿 ~

お盆まで鳴いていたウグイスも、とうとう聞こえなくなりました。今は朝からミンミンゼミとツクツクボウシが、元気に大声を競い合っています。 午後からは雷雨がやってくるかもしれません。8月も後半となって、次の季節を運んでくるのでしょうか。今日は母が…

「時間」のお話⑭ ~ 馬鹿正直とは、精進の前には賢愚なし ~ 「法の水茎」98

お墓には盆花が飾られています。 今日は送り日。お盆はご先祖様とゆっくりと語らうことができましたでしょうか。私の方はお盆期間の棚経を終えました。暑い3日間でした(廻れなかったお宅は、秋のお彼岸に参ります)。 今日からは寺参りのお檀家様をお待ち…

棚経に参ります。

お盆を迎えて、朝早くからお墓掃除の方をお見かけします。 涼しいうちのお迎えでしょうか。今日も暑い一日になりそうですね。私のほうは、お盆期間は「棚経」に参ります。 棚経 たなぎょう7月(または8月)13日から15日の盂蘭盆(うらぼん)のとき、僧侶(そ…

8月7日のお墓掃除

今日は比較的過ごしやすい一日でした。 といっても、30度は超えたでしょうか。今月は墓薙(はかなぎ)の月。熱中症対策でもあるのでしょう……朝早くから、お墓掃除のお檀家様が訪れています。 【墓薙】はか‐なぎ 盂蘭盆(うらぼん)に先祖の墓を掃除すること…

父が付けた母の戒名

母の近くに飾られている花。 亡くなる前に「この花キレイね~」と話していた母。たくさんあった蕾も、葬儀が済んで、すっかり咲きそろいました。母の戒名は「温情院清美布施大師」です。 【戒名】かい‐みょう1 仏門に帰依して受戒した出家・在家に与えられ…

母の詩 ~ 花(私のひとり言) ~

今日は朝から日差しがたっぷりです。 鳥も元気にさえずっています。古いパソコンをのぞいていたら、母が20年ほど前の50歳代の頃に書いた詩が見つかりました。それはかつて、お寺の奥様方が発行する栃木北部教区「寺庭婦人だより」に掲載していただいたもので…

お寺の奉仕作業で草刈りをしていただきました。

玄関先に咲く花。 亡き母が植えたものです。心の中で手を合わせます。母の通夜の日に、お寺の総代・世話人さんに奉仕作業の草刈りをしていただきました。毎年、お施餓鬼会の1週間前くらいにお願いしているものです。こちらは昨年の様子です。 www.mizu-kuki.…

普濟寺の施餓鬼会が終わりました。

長かった梅雨時期もようやく明けました。 日の光を浴びるのも何日ぶりでしょうか。草木の木陰がうれしく感じます。先週の水曜日(22日)に母が亡くなり、通夜葬儀(26・27日)と慌ただしく時間が過ぎ去りました。そろそろ二七日。母が好きだった庭の花を摘ん…

母の旅立ち

早朝のお寺。 お花は朝から元気です。昨日、母が亡くなりました。あっという間の旅立ちでした。 www.shimotsuke.co.jp 草花が大好きな母でした。父が亡くなってから4年。また寂しくなりました。これまでお世話になりました多くの方に心より感謝申し上げます…

「時間」のお話⑬ ~袖振り合うも多生の縁、この世に「無縁」なものは存在しない ~ 「法の水茎」97

山寺に蝉の声が響いています。あと1週間ほどで梅雨明けとなりますでしょうか。 今日、7月15日は東京ではお盆ですね。ご先祖様がお帰りになっていることでしょう。 今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、宿世(すくせ)、前世からの因縁について書…