坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

お地蔵様の新しい前掛け

お盆期間中に、お地蔵様の前掛けが新しくなりました。 新しい前掛け 手作りの赤い前掛け。お檀家さんの女性が、檀那さんを亡くされてから15年、年2回掛け替えてくださっています。お地蔵様も喜ばれているでしょう。今年3月の普濟寺大護摩祭では、ささやかで…

棚経のお知らせ

お盆が終わろうとしています。明日16日は送り火(盆明けです)。 秋の灯火 私は今年も、迎え火(盆入り)の13日から棚経を行いました。 棚経7月(または8月)13日から15日の盂蘭盆(うらぼん)のとき、僧侶(そうりょ)が寺院所属の檀家(だんか)に赴き、亡…

「時間」のお話②~刹那のお盆、夕立の閃光~「法の水茎」86

明日からお盆です。数日前からミンミンゼミとともにツクツクボウシも鳴き始めました。トンボも飛び交って、秋の気配も感じます。 ミソハギ(禊萩) ミソハギも少しだけ咲いて、風に揺れています。亡き父は若い頃、「ハギ(萩)とミソハギ(禊萩)は違う」と…

七日盆を前に

今日も境内の池には睡蓮が咲いています。 境内の池 この池の向こうには、もう一つの池があります。全体が瓢箪(ひょうたん)のような形になっていて、真ん中のくびれたところには、弁才天(弁財天)が祀られています。私が子どものころは、冬は全面凍りまし…

大施餓鬼会が終わりました。

普濟寺恒例の大施餓鬼会が行われました。近隣の御住職様に御助法いただき、普濟寺お檀家様のご先祖様をはじめ、有縁無縁一切精霊を御供養させていただきました。 大施餓鬼会 この日は最高気温34度。例年暑い時期ではありますが、午前中からぐんぐん気温がう…

月待(つきまち)

明日の大施餓鬼会では、昭和初期の月待の掛軸も掛けようと思っています。 月待月の出を待って拝む行事。多くは講の形で行なわれ、当日は当番の家に仲間が集まり、念仏をとなえたり、飲食したりしながら語りあう。毎月の行事であるが、正月・五月・九月に限る…

二幅の掛け軸

この度、本堂の押し入れの奥の方から、二幅の掛け軸が見つかりました。 一つは、お釈迦様の涅槃図です。 涅槃図 裏面に「明治参拾七年辰旧貳月十五日設立之ス」と記されていることから、明治37年(1904)の涅槃会にあわせて製作されたものであることが分かり…

奉仕作業

ノウゼンカズラが咲いています。 ノウゼンカズラ(凌霄花) 花の形がトランペットに似ていることから、英語では「トランペット・ヴァイン」(trumpet vine)と呼ばれるそうです。大きな橙色が鮮やかで目を引きます。来週3日のお寺の行事(大施餓鬼会)を前に…

菩薩行

百合が咲いています。 百合 百合の花は一段と豪華ですね。さて、今日は父の月命日です。父は平成28年(2016)8月19日に78歳で亡くなりました。間もなく3年の月日が経とうとしています。「石の上にも三年」とは言いますが、住職としてもまだまだ父には及びま…

大施餓鬼会

普濟寺恒例の大施餓鬼会。今年は8月3日の土曜日です(毎年8月第1土曜日)。御檀家様のご先祖様をはじめ、有縁無縁一切精霊を御供養します。 10:00から御法要11:00頃から御法話 八王子市 真福寺 岸本守正 師※写真は過去の御法話の様子です。12:00頃からお斎(…

「時間」のお話①~刹那、最も小さい時間単位~「法の水茎」85

八重の桔梗が咲きました。 桔梗(キキョウ) ちなみに真言宗智山派の紋は桔梗紋です。梅雨時の潤んだ庭に彩りを加えています。 今回の文章は「時間」の「刹那」をテーマに、刹那の善行を積み重ねる仏の道を歩むことについて書いたものです。 ※ ※ 「法の水茎…

六地蔵

半夏の葉が白くお化粧しています。 半夏 先日の半夏生の頃(7月2日)よりも、白い部分が増してきたようです。地域のお墓にある六地蔵菩薩。このほど、土台を修復しました。 墓地へと続く道 墓地へと続く畦道の草も、きれいに刈っていただきました。梅雨晴れ…

図書紹介

今にも降り出しそうな梅雨空です。 紫陽花の前で まるで雨宿りをしているかのようです。 さて、お寺が所属している真言宗智山派には「智山勧学会」という学術団体があります。設立の趣意は、以下のようなものです。 智山教学大会や弁論大会等を通じ若手研究…

33回忌の杉塔婆

白ピンクの美しさです。 常緑ヤマボウシ 昨年植えていただいた常緑ヤマボウシです。通常のヤマボウシと違って、1年を通して葉が生い茂っています。まだまだ流通が少ないようです。この時期はどうしてもアジサイに目が行きますが、庭のシンボルツリーとして、…

「無常」のお話⑬~無常迅速、ちろりちろり~「法の水茎」84

やっと最新号まで来ました。これまでお付き合いいただきまして誠に有り難うございました。これから「法の水茎」のほうは、月1回の更新を目指していきたいと思います。 お地蔵さま お地蔵さまもお花を前にしてうれしそうですね。いつも見守りくださりありがと…

高尾山法類会

毎年恒例の高尾山法類会に出席しました。途中、中央線が止まるなどのアクシデントがありましたが、遅れながらも何とか八王子駅にたどり着きました。 伊奈喜 法類同宗・同派に属し、近密な関係にある寺院または僧侶。『日本国語大辞典』より 高尾山薬王院には…

「無常」のお話⑫~平成から令和へ、おめでとうの気持ち~「法の水茎」83

今日は夏至です。本格的な夏を前にして、これから少しずつ日が短くなっていくのですね。ご法事で夏至と仏教について話そうかと思いましたが、春分・秋分・冬至と違って、なかなか思いつきません。「夏」(げ)という言い方から、何か関わりがありそうですが……

「無常」のお話⑪~風に散る花、はかなさを自覚して~「法の水茎」82

アジサイが見頃を迎えています。 アジサイ(紫陽花) 同じアジサイでも、一日一日、微妙に色合いが変わっています。昨日とは別の花を見ているかのように映るのは、不思議なものですね。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、自然の中に無常を感じることの…

「無常」のお話⑩~中国から日本へ、天狗と僧侶との法力競べ~「法の水茎」81

今日は暑い一日でした。全国の100地点以上で、真夏日を観測したそうです。 ホタルブクロ 玄関脇にホタルブクロがうつむいて咲いています。たくさんの風鈴が並んでいるようで、風に揺れると涼しさを感じます。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、不動明…

「無常」のお話⑨~慈愛を与えて、父子の別れ~「法の水茎」80

昨夜は雷雨に見舞われました。局地的な大雨でした。 睡蓮 睡蓮(スイレン)は眠っていたのでしょうか……何事もなかったかのように完璧な花を咲かせています。白い花を午後、未の刻ごろ(13~15時頃)に咲かせることから、睡蓮と名づけられたそうです。 今回の…

「無常」のお話⑧~前世・現世・来世、幸せを願って~「法の水茎」79

ピーヒョロロロロ… トンビ 羽ばたく3羽の鳴き声が聞こえてきます。輪を描きながら舞い上がっていきました。私もトンビのように、少しでも上昇気流に乗ることができればと思います。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、前世からの因縁について書いたもの…

「無常」のお話⑦~「哀れみ」から「思いやり」へ、「貧」から「清貧」へ~「法の水茎」78

昼頃まで風の強い一日でした。 黒猫 いつもの黒猫もお散歩中のようです。風の吹くまま気の向くままでしょうか。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、「思いやり」の新芽を準備することについて書いたものです。 ※ ※ 「法の水茎」78(2018年12月記) 雪降…

「無常」のお話⑥~「心の葉っぱ」を輝かせて、「飛花落葉」を感じて~「法の水茎」77

アジサイには雨が似合います。 紫陽花(アジサイ) アジサイの花言葉の一つに「無常(むじょう)」があります。色が「七変化」するところから名づけられたのでしょう。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、「飛花落葉」を感じることの大切さについて書いた…

成田高校「宗教講話会」

千葉県成田市の成田高校では、毎年「宗教講話会」という行事が行われます。目的は、生徒さんたちに仏教に慣れ親しんでもらおうというものです。 ちなみに、過去5年間の講師の先生と演題です。 平成26年 山﨑照義僧正「いのち尊し」平成27年 中山照玲先生「成…

「無常」のお話⑤~不完全な美しさ、『徒然草』にみる「心眼」~「法の水茎」76

池の上にヤマボウシの花が咲いています。 ヤマボウシ(山法師) ヤマボウシ(山法師)は、白い部分を僧兵の頭巾に見立てて名づけられました。今回の文章は、「無常」をテーマとして、『徒然草』に見る「不完全な美しさ」について書いたものです。 ※ ※ 「法の…

「無常」のお話④~無常は仏教の基礎、『方丈記』『無常安心章』「白骨の御文章(御文)」~「法の水茎」75

本堂からの眺めです。 参道 雨の重みで、モミジの葉も垂れ下がっています。いつもより緑色を感じるお庭です。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、『方丈記』と『無常安心章』「白骨の御文章(御文)」との類似などについて書いたものです。 ※ ※ 「法の…

「無常」のお話③~『方丈記』序章、滅びを重視した無常観~「法の水茎」74

梅雨入りして、お寺もしっとりと潤っています。 雨の参道 雨上がりには、ホトトギスの声もお山全体に響き渡っています。先日までは鶯だったのに、季節の移ろい早いですね。 今回の文章は、「無常」をテーマとして、『方丈記』序章に見られる「滅びを重視した…

「無常」のお話②~「いろは歌」、迷いを自覚する~「法の水茎」73

庭を歩いていても、やはり睡蓮には目がとまります。 睡蓮 まるで絵に描いたような姿です。1人で見るのが、もったいない気分になります。今回の文章は、「無常」をテーマとして、「いろは歌」に込められた「無常の心」について書いたものです。 ※ ※ 「法の水…

「無常」のお話①~雪山童子の願い、この文句を見て~「法の水茎」72

帰宅すると、玄関先のバラが迎えてくれました。 薔薇 野バラでしょうか。飾り気のない、素朴な姿にも心癒やされます。今回の文章は、「無常」をテーマとして、『平家物語』などに語られる「諸行無常」について書いたものです。 ※ ※ 「法の水茎」72(2018年6…

「天道」のお話~清らかな天界も、時は移ろう~「法の水茎」71

赤のカルミアです。 カルミア お寺には白もあります。紅白のカルミアは見ごたえがあります。カルミアという名前は、スウェーデンの植物学者、ペール・カルムにちなんで命名されたそうです。今回の文章は、六道の「天道」をテーマとして、人間界よりも苦しみ…