坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

ふすまの文字を調べました ~ 真言宗と曹洞宗、『参同契』(さんどうかい)の一節 ~

紅梅と青空。 ほぼ満開でしょうか。お寺の前の道からもよく見えます。山門を通って、皆さまにもぜひ香りを楽しんでいただければと思います。本堂の中にお入りいただくと、御本尊様に向かって左右に、ふすまの書があります。書道をなされている方は気になるよ…

新聞掲載の反響 ~ お寺の御朱印 ~

午後の日差しが布袋様に降り注いでいます。 布袋様の影に隠れるようにスイセン。毎日毎日、背比べをしているようです。 この度「しもつけの御朱印」という連載で普濟寺を取り上げていただきました(「下野新聞」2020年(令和2年)2月21日(金)24面(県央・宇都…

会計の役を仰せつかりました ~ 喜連川仏教会総会 ~

身を寄せ合うように咲いています。 これからも、すくすくと育ってほしいですね。友引の日に合わせて、「喜連川仏教会」という地元のお坊さんの集まりがありました。 私が住む、さくら市は、2005年3月28日に塩谷郡氏家町と喜連川町が合併して誕生しました。 w…

「時間」のお話⑧~「心の鬼」を退治して~「法の水茎」92

日だまりで福寿草が顔を出しています。 福寿草(フクジュソウ) 花言葉は「永久の幸福」。春と幸せを告げる黄色い花です。今月の私の文章は、引き続き「時間」をテーマに、「心の鬼」の追い払い方や、今この一瞬に目を向けることの大切さについて書いたもの…

お釈迦様が亡くなられた日 ~ 2月15日の涅槃会 ~

しだれ梅も咲き始めました。日に日に春めいてきますね。 かぐわしい香りをお届けできないのが残念です。2月15日は、お釈迦様の涅槃会(ねはんえ)でした。お寺でも涅槃図を掲げて恩徳を偲びました。 【涅槃図】ねはん‐ず釈迦が沙羅双樹(さらそうじゅ)の下…

古い写真が見つかりました ~ 普濟寺主催慰霊祭法要記念 ~

石段脇に水屋(手水舎)があります。 よく見ると、柱に隠れるように猫が座っていました。お地蔵様のマネをしているのでしょうか。 近づいても逃げません。カメラ目線です。さて、お寺には古い写真か残されています。 www.mizu-kuki.work この度、お寺の本堂…

300年ほど前の石塔 ~ 140人の思い ~

今朝も冷え込みました。氷点下10度くらいまで下がったでしょうか。 お寺の池にも薄氷が張りました。元気に泳ぐコイが、氷越しに見え隠れしています。昔はここでスケートをした方もいらっしゃるようです。今よりもずいぶん寒かったのですね。 寒空のもとでも…

大般若転読会 ~ パラパラとお経をめくりました ~

今年は春が早いようです。 ロウバイ 例年よりもロウバイが咲き揃っています。昨年の5月(旧暦のはなまつりの日)に、近くのお寺さんで行われた大般若転読会に出仕しました(動画付き)。 www.mizu-kuki.work 【大般若経】だいはんにゃ‐きょう大乗経典。600巻…

お寺の役員会を行いました。

早くも2月に入りました。 冷たい風が吹き抜ける中にも、少しずつ春の息吹が感じられます。今日は普濟寺の役員会を行いました。まずは総代会です。総代さんは、御檀家さんの中心となる方々です。 お寺の護持運営に関しての課題が話し合われました。その後は世…

錦繍の普濟寺 ~ 秋真っ盛りの思い出 ~

寒紅梅がほころんできました。 寒紅梅 【寒紅梅】かん‐こうばい 梅の一品種。寒中に紅色の八重の花が咲く。《季 冬》『デジタル大辞泉』「寒紅梅」の項 例年よりも開花が早いようです。日に日に、お寺が紅色になっていきます。こちらは、昨秋の錦繍に染まる…

街道沿いの庚申塔

寒い中、猫が丸まっていました。 お寺には、何匹かの猫が遊びに来ているようです。昨年の話になりますが、近所の道路の拡張工事が終わりました。合わせて、工事期間中の一時だけ移転していた石塔の供養を行いました。 隣町との境界の辺りにあります。お地蔵…

お寺の棟札(むなふだ)を調べてみました。

本堂前の紅梅が咲き出しました。 「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」今日は強風が吹き荒れていますが、心なしか心が温かくなりました。さて、お寺には、普済寺を建てた際に記した「棟札」が遺されています。 【棟札】むなふだ 建築物の棟上(むねあ)げまたは改築…

日本のお城~「金枝城」の縄張り図を描いてくださいました~

石段を登ると紅葉に目が留まります。 花の少ないこの時期は、色づいた木の葉にも心惹かれます。最近、渡邉敬『日本のお城 縄張図集』(山城出版、2019年12月1日)を購入しました。 「編集後記」によれば、渡邉さんは17年の歳月をかけて、全国430城の縄張図を…

小さな石碑に込められた想い~観音堂の3つの石~

昨日は風のない穏やかな一日でした。 寒椿(カンツバキ)が次々と咲いています。大きな葉っぱの間から、向こうの景色を覗いてみます。 お地蔵様の隣にあるのは如意輪観音堂です(子どもの頃は馬頭観音堂かと思っていました)。江戸時代から続く女性の信仰を…

道と川に沿った信仰

冬枯れの中に春を探してみました。 蝋梅(ロウバイ) 小さな満月ロウバイの蕾がほころび始めました。花の中心にある満月のような輪を、そろそろ見せてくれるでしょうか。明日は地域の、どんど焼き(左義長)です。 どんと焼き門松、注連縄(しめなわ)などの…