坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

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道と川に沿った信仰

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冬枯れの中に春を探してみました。

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蝋梅(ロウバイ)

小さな満月ロウバイの蕾がほころび始めました。
花の中心にある満月のような輪を、そろそろ見せてくれるでしょうか。

明日は地域の、どんど焼き(左義長)です。

どんと焼き
門松、注連縄(しめなわ)などの正月飾り、書き初めで書いたものなどを焚く行事。松の内が終わる1月7日、14日、15日などに行われる。平安時代、木の槌をつけた杖(毬杖)を三本束ねて焼いたことから、三毬杖(さぎちょう、さんぎちょう)、左義長(さぎちょう)とも呼ばれる。だるまが焼かれるところもある。この火で焼いた餅を食べると、病気をしないとされる。また、書き初めを燃やしたときに炎が高く上がると、書道が上達すると言われている。
『平成ニッポン生活便利帳』「どんと焼き」の項

 
この辺りには「門松を14日の風に当てるな」という言い伝えがあります。お盆のご先祖様のように、どんと焼きに合わせて歳神様をお見送りするからなのでしょう。


こちらはいつものお寺の参道のお地蔵様です。

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普濟寺の参道

右に曲がると山門下の駐車場、真っ直ぐ進むと裏山へと抜ける道(藪の中の小道)です。真っ直ぐの道は市の道(さくら市)、右に曲がる道の一部は国や県の管轄となっています。

お寺がある辺りの住所は大字金枝(かなえだ)ですが、今では使われなくなった小字は「屋敷通」(やしきどおり)と言います。お寺は江戸時代までは裏山にあったので、寺前橋から真っ直ぐに続く道は、かつては人通りがあったのでしょうか。

また、現在はお寺の前に県道25号線が走っていますが、古くは右に曲がる道が本来の道だったのかもしれません。


県道25号線は、那須烏山矢板線と言います。那須烏山市神長から矢板市中まで続く延長25キロほどの道です。以前は路線バスも走っていました。

この県道に沿って、江川という川が流れています。道と川のどちらが先に作られたのかは分かりませんが、興味深いことに、川沿いには同じ宗派のお寺さんが並んでいます。

川下に行くと東輪寺(さくら市鹿子畑)、川上に向かうと明星院(さくら市上河戸)、浄光院(矢板市豊田)、澤観音寺(矢板市沢)。全て真言宗智山派です。

普濟寺は、永禄2年(1559)に澤観音寺の大和尚宥哲(ゆうてつ)和尚によって開山されたと伝えられています。

 

www.mizu-kuki.work

 
那須郡域の信仰の流伝があるのでしょうか。江川沿いの城跡を含む発掘調査の成果などを重ね合わせると、古の姿が見えてくるのかもしれませんね。

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最後までお読みくださりありがとうございました。

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