坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

お彼岸を迎えて ~ 若いご夫婦に安産祈願 ~


お彼岸を迎えて彼岸花が咲き始めました。
それと桜でしょうか……かわいらしい花を咲かせています。

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年に2度咲く十月桜でしょうか。
控えめで上品ですね。

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今年の彼岸の入りは土曜日だったこともあり、初日からお墓参りの方をお見かけします(ただ、この辺りでも中日の22日に決めている地域もあるようです)。

私の方は、このお彼岸は、お盆に伺えなかった檀家さんのお宅を廻っています。お盆の頃の猛暑に比べれば歩きやすいですね。お彼岸は一週間あるので、お檀家さんともゆっくりお話しすることができます。

また、この時期には決まって、ご近所の方々が新米をお上げくださいます。昔から続いている風習のようで……たいへん有り難いですね。今年も自然の恵みと収穫に感謝いたしました。

お参りの方の中に、若いご夫婦がいらっしゃいました。お話しを伺えば「安産祈願をお願いしたい」とのこと。何かのホームページを見てお参りくださったようです。

※ 調べてみると、栃木県の安産祈願の寺社で15位に入っていました。

hotokami.jp


さっそく、お寺の池の上にある薬師堂を開け放ち、薬師如来を本尊とする御札を用意、帯に梵字を記したもの供えて、ご祈願をさせていただきました。

【岩田帯】いわた‐おび
妊娠五か月めに、腹部の保温、保護と胎児の位置を正常に保つ目的で腹にまく白布。一般に五か月めの戌(いぬ)の日に着ける。五が昔から縁起のよい数とされ、また、犬はたくさんの子を安産するのにあやかるためといわれる。ゆわたおび。

幸せが伝わってくるお二人を前にして、一心に安産祈願のご祈祷をいたしました。元気なお子さんが誕生されますように!

次回は、新しいご家族と一緒にお参りください。その日を心待ちにいたしております。この度は、お参りくださり有り難うございました。

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最後までお読みくださりありがとうございました。