坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

お墓のお引っ越し ~ 改葬のお経を唱えてきました ~


夕方の本堂からの眺め。
戸を閉めに行ったら猫がいました。


暑い一日。
本堂前の木の下で涼んでいたのかもしれませんね。

先日、お檀家さんのお墓の前で遷座のお経を唱えてきました。大安の日を選びました。

せん‐ざ【遷座】
[名](スル)神仏または天皇の座を他の場所に移すこと。また、それが移ること。
『デジタル大辞泉』「遷座」の項

 


お墓はご自宅の近くにあります。
ただ少し不便な場所にあるので、将来を見据えて普濟寺の境内墓地に改葬なされたいとのご意向でした。

かい‐そう〔‐サウ〕【改葬】
[名](スル)一度葬った遺体や遺骨を、別の所へ葬り直すこと。
『デジタル大辞泉』「改葬」の項

 


今のお墓から移動できるものは活かしつつ移転されるそうです。新しいお墓の完成は、来年春のお彼岸を予定しています。
開眼供養の際には、合わせて33回忌のご法要もなされるとか。ご先祖様も心待ちになされているでしょう。

かい‐げん【開眼】
[名](スル)

1 新作の仏像・仏画を供養し、眼を点じて魂を迎え入れること。また、その儀式。
『デジタル大辞泉』「開眼」の項


境内墓地のほうも、すでに鍬入れが済みました。工事が進んでいます。

くわ‐いれ〔くは‐〕【×鍬入れ】
1 ⇒鍬初(くわはじ)め

2 開墾や新築工事・植樹などの際に、儀礼的にその土地に鍬を入れること。また、その儀式。
『デジタル大辞泉』「鍬入れ」の項

 


広い区画です。掘ると、とても良い黒土が現れました。

近くでは別のお墓の工事も進んでいます。


こちらはやや粘土質でしょうか。近くでも土壌の性質が変わるのですね。
今年中の完成だそうです。

自然に抱かれた墓地で、ご先祖様が静かに鎮まれますよう心よりお祈りいたします。



     ※      ※

最後までお読みくださりありがとうございました。