朝晩の冷え込みに、紅葉も進んできました。
イチョウの黄色も鮮やかですね。
この度、地元の念仏講「金枝4班 念仏保存会」様より掛け軸など一式をお預かりしました。
念仏講 ねんぶつこう
念仏を唱えることを契機として結成されている講。普段は毎月、日を決めて寺や堂に集まりその本尊や路傍の石仏などへ念仏を唱えて村内安全や五穀豊饒 (ほうじょう) などを祈願するが、村落内に死者が出た場合には、その弔いのための念仏を唱える集団ともなる。
『日本大百科全書(ニッポニカ)』「念仏講」の項
二箱ありました。
十九夜様の掛け軸はこちらです。
如意輪観音様です。
頬に手を当てていることから、子供の頃は歯が痛いときにもお祈りしたそうです。
裏面には、数代前の普濟寺住職の名もありました。
こちらは二十三夜様の掛け軸です。
お地蔵様です。
掛け軸は全部で7軸ありました。箱の中には、戦時中の手紙も入っていました。
時代を感じます。
掛け軸とともに、以下の道具もお預かりしました。
鉦と木製撞木と一合枡です。
橦木は、しっくり手になじみます。長年にわたって使われて来たのでしょう。一合枡は、集まる際にお米を持ち寄ったのだそうです。
長年にわたって地元の女性によって行われてきた念仏講でしたが、続けるのが難しくなってしまったそうです。世代交代とともにコロナ禍が影響したようです。
多くの祈りが捧げられた掛け軸。今後はお寺のほうで保存させていただきます。この度はお預けくださり誠にありがとうございました。
以下は、念仏講にまつわる過去記事です。お読みいただけましたら幸いです。
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最後までお読みくださりありがとうございました。