坊さんブログ、水茎の跡。

小さな寺院の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。普濟寺(普済寺/栃木県さくら市)住職。

大きな古時計 ~ 時を超えて進みゆく信仰 ~


先日は季節はずれの雪が舞いました。

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お顔と同じくらいの雪が乗っていますね。
純白の頭巾のようです。

ここ数日は、ご葬儀などがあり慌ただしい日々を送っていました。
葬儀場でも、入口の外に焼香台を設けたり、会食も席を空けたりして、細心の注意を払っていました。

今回亡くなられた方のご先祖様は、かつてお寺に大きな柱時計を寄贈されました。


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古時計


1メートルほどはあるでしょうか。。。大きなものです。
50~60年前のものかと思われます。

私が子どもの頃は動いていて、ボーンボーンという時を刻む音もしっかり覚えていますが、もうだいぶ前から動かなくなり、ずっと倉庫に眠っていました。

この度のご葬儀に合わせて本堂にお出ししました。けっこう重いです。

 

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明治時計


文字盤には「meiji」と見えます。明治28年創業の明治時計社製のもののようです。

www.kodokei.com
古いもので部品も無いでしょうから、修理をするのは難しいでしょうね。。。とご遺族の方にはお話ししました。


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しっかり寄贈者のお名前も記されています。
さっそく寺参りの際に、ひ孫さんに見ていただきました。

時を超えた再会ですね。皆さんで手を合わせました。
これからも末永く保管させていただきます。ありがとうございました。



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最後までお読みくださりありがとうございました。