坊さんブログ、水茎の跡。

小さな寺院の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。普濟寺(普済寺/栃木県さくら市)住職。

六地蔵の土台を修復しました。お地蔵様の持ち物。

半夏の葉が白くお化粧しています。

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半夏

先日の半夏生の頃(7月2日)よりも、白い部分が増してきたようです。

地域のお墓にある六地蔵菩薩。
このほど、土台を修復しました。


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墓地へと続く道

墓地へと続く畦道の草も、きれいに刈っていただきました。
梅雨晴れの風が心地良く吹き渡っています。

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六地蔵とお墓の入口


平成23年(2011)3月11日に発生した東日本大震災で、土台に亀裂が入ったまま前かがみに並んでいたお地蔵様。

一番下の土台は、大谷石を使っています。さすが地元ですね。

お地蔵様の下の石には、当時寄進した方々のお名前と年号が刻まれています。
それによると、今から90年ほど前の昭和4年(1929)に作られたもののようです。

六地蔵

六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)のそれぞれにあって、衆生の苦悩を救済する地蔵菩薩のこと。

『日本大百科全書』「六地蔵」の項

 
一体一体、お地蔵様の持ち物が違っています。
このお墓のお地蔵様の持ち物は、向かって左から、①幢幡(どうばん)、②柄香炉(えごうろ)、③合掌、④念珠、⑤宝珠、⑥錫杖と宝珠のようですね。それぞれが六道に対応しています。

ちなみにそれぞれのお名前は諸説ありますが、


檀陀地蔵(地獄道)
宝珠地蔵(餓鬼道)
宝印地蔵(畜生道)
持地地蔵(阿修羅道)
除蓋障地蔵(人間道)
日光地蔵(天上道)

と呼ばれるようです。

持ち物や並び順にも地方によって異なるようなので、お寺のお地蔵様も改めて確認してみようと思います。

何はともあれ、これでやっと安心してお参りすることができるようになりました。
管理する地元の方はもちろん、お墓に眠るご先祖様もきっと喜ばれているでしょう。

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最後までお読みくださりありがとうございました。