坊さんブログ、水茎の跡。

小さな寺院の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。普濟寺(普済寺/栃木県さくら市)住職。

御本堂の床板を張り替えました


永代供養塔近くの柚子。


残暑厳しい中にも秋の訪れを感じます。

柿もあります。


昨年は生り物がイマイチでしたが、今年は梅も豊作だったので期待できますね。

こちらは、築200年の御本堂。
内陣です。

 

内陣 ないじん
神社の本殿や寺院の本堂で,神体あるいは本尊を安置してある神聖な場所をいう。内陣は外陣(げじん)に対する言葉で,普通最も奥まった所に設ける。内陣・外陣は扉や格子戸,あるいは結界(けつかい)を設けて区別するのが普通で,ときには内陣にさらに一区画を設けて内々陣とする場合がある。南都諸大寺の場合には,堂自体が奥行きが浅いために,内陣・外陣の間仕切りはなく,須弥壇のある中央部とその周辺を内陣・外陣と呼んでいるが,密教寺院では,内陣を外陣と厳重に区画する場合が多い。
『世界大百科事典』より

経年劣化のためか、数年前から上を歩くと床がペコペコしていました。
いずれは抜け落ちる恐れもあったため、今年度の事業として張り替えをお願いしました。

全てを動かした状態。


護摩壇のところだけ、色が変わっていますね。

作業のほうは、お檀家さんの関係から地元の小口工務店さんに依頼しました。

(小口工務店さんHP)

koguchiweb.sakura.ne.jp


春先には芳名板の場所も作っていただきました。

(過去記事です)

www.mizu-kuki.work

 

まずは作業準備から。


そして床板をはがします。


200年前の柱が見えます。
シロアリの被害はないようで一安心。

今回は下地の木材を一枚多く張っていただきました。


床材はヒノキです。

そして完成写真。


ライトを当てると明るい色合いです。

真新しい床の上に護摩壇の据え付け。


仏具を戻して元通り。


奥の方なので気づかれないかもしれませんが、これでまた一つ心配事が無くなりました。心置きなくお彼岸を迎えられそうです。ありがとうございました。



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最後までお読みくださりありがとうございました。