坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

十一面観音菩薩をお厨子にお収めしました。


10月に入って、その名の通り十月桜が咲いています。

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春と秋の2度咲く桜。
小さくて目立たないですが、綺麗に咲いています。皆さまにご覧いただければと思います。

お寺には、不思議な伝説を持つ十一面観音菩薩が安置されています。

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(過去記事です)

www.mizu-kuki.work

 

これまでは、もとからの木の厨子に収められていました。

ず‐し[ヅ‥] 【厨子・廚子】
(1)仏像・舎利(しゃり)・経巻などを納置するもの。一般に正面に両開きの扉をつける。
『日本国語大辞典』「厨子・廚子」の項


外観です。

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扉を開けるとこのような感じです。黒く塗られているのでしょうか。


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痛みが激しかったこともあり、この度、別の厨子に収めさせていただきました。

こちらの黒漆塗りのお厨子です。

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立派ですね!

こちらが、お収めした十一面観音菩薩様のお姿です。

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内側は金箔です。
だいぶ華やいだように見受けられますがいかがでしょうか。

お顔です。

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心なしか喜ばれているような……「これからもどうぞお守りください」と、静かに手を合わせました。


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最後までお読みくださりありがとうございました。