牡丹の時期も終わりでしょうか。
いよいよ雨が似合う花が咲いてきました。
先日、『ふる里の民話集』という本を購入しました(美寿々すみ子編、民謡民話 美寿々会 きつれがわ支部 支部長 金枝明子 発行、平成30年5月1日)。
こちらが目次です。
「さくら市の昔」
「孫と楽しむさくら市の昔」、「きつね編」、「下野のご近所編」、「下野の義人・武人伝」
たくさんの民話が掲載されていますね。
その中には、「金枝のお城山」というお話もありました。
地元にこのような話が伝わっていたのですね。
金枝城については『日本歴史地名大系』に、
南北朝時代、那須資藤の四男隆経がこの地を分知され、金枝備中守を称したと伝える。字裏山(うらやま)に本丸・二の丸を有する二町余の平山城跡があり、金枝氏の築城という。二重の空堀や土塁などの遺構もある。
『日本歴史地名大系』「金枝村」の項
と見えます。
普濟寺の起源は、この金枝城の守りとして城の東側に建てられた薬師堂に遡ります。
「金枝のお城山」のような昔話は、お寺の歴史を知る上でも貴重なものですね。こうした言い伝えを残してくださったご先祖様に感謝しつつ、長年にわたって民話をまとめてこられた金枝明子さまをはじめとする会員の皆さまに心より敬意を表します(金枝さんは、金枝城主の末裔でいらっしゃるそうです)。
これからも故郷の文化を守っていかなければと、あらためて感じた一冊でした。
※ ※
最後までお読みくださりありがとうございました。