坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

古い写真 ~ 四国八十八ヶ所を2度巡拝された方のお姿 ~


お盆まで鳴いていたウグイスも、とうとう聞こえなくなりました。
今は朝からミンミンゼミとツクツクボウシが、元気に大声を競い合っています。

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午後からは雷雨がやってくるかもしれません。
8月も後半となって、次の季節を運んでくるのでしょうか。

今日は母が亡くなってからちょうど一ヶ月。
お寺のほうも、施餓鬼法要にお盆の棚経にと、あっという間に月日が過ぎ去ったように思います。

遺品を整理していたら、お寺の古い写真が見つかりました。

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古そうですね。
写真の台紙には、次のように記されていました。

 

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「普濟寺前住職権中僧正岡田海恵/四国八十八ヶ所二回巡拝満願記念/昭和十一年五月吉日(六十八歳ノ時)/普濟寺住職/川上覚英」

普濟寺 第25世 岡田海恵僧正のお姿と分かりました。四国八十八ヵ所を2回巡拝満願記念とのこと。今から85年ほど前のお写真です。

普濟寺の修行大師像は、やはり岡田僧正の四国八十八ヵ所を巡礼(両度)した記念として、普濟寺第27世の川上覚英僧正が中心となって建てたものです。その時の写真も残されています。
 

www.mizu-kuki.work

 
初めて岡田海恵僧正のお顔を拝見しました。これまで立派なご住職様がいたからこそ、今の普濟寺があるのですね。有り難いお姿を前に、あらためて身の引き締まる思いです。


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最後までお読みくださりありがとうございました。