坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

高尾山薬王院さま御来山 ~ ありがたいお経に包まれて ~


お寺の黒猫。
暖かな陽気に、朝から元気に歩き回っています。

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どなたかがお参りくださったのでしょうか。
満開のしだれ梅のもとで、ジッと石段のほうを見つめています。

今日は3月3日の桃の節句。
この日、高尾山薬王院ご一行さまが、普済寺をお参りくださいました。


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まずは御本堂での御法楽。
御読経が堂内に響き渡りました。

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私も側で御一緒させていただきました。
有り難い一時でした。

その後は庫裡に移動。
昨年の喜連川仏教会研修旅行や息子の七五三でお世話になった御礼などを含めて、いろいろとお話させていただきました。

高尾山では、毎年3月第2日曜日に「火渡り祭」が開催されます。今年は8日の予定でしたが、残念ながら中止となったそうです。

www.takaosan.or.jp


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火渡り
修験道(しゅげんどう)や御嶽(おんたけ)講の行者(ぎょうじゃ)などが、験術の一つとして、燃焼している炭火や火の上を渡り歩く儀礼。修験道では火生三昧耶法(かしょうさんまいやほう)とよび、その火によって世の中の穢(けがれ)や罪を焼き尽くし、同時に彼らの崇拝する火炎に包まれた不動明王と一体化すると考えられている。
『日本大百科全書(ニッポニカ)』「火渡り」の項 



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髙尾山薬王院のHPより転載

屋外とはいえ、高尾山薬王院の火渡り祭は5000人規模の行事ですので、中止もやむを得ませんね。

一般の方の参加はできませんが、修法のほうは執り行われるそうです。世界平和、息災延命、災厄消除、交通安全、身上安全などの諸願をお祈りくださいます。

髙尾山薬王院さま、本日は御来山ありがとうございました。
お参りくださった後のお寺には、元気な鳥のさえずりが聞こえていました。

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最後までお読みくださりありがとうございました。