午前中の山門。
紅葉を通った木漏れ日が、石段に降り注いでいます。
週末は天候もぐずつくようです。
青空のもとでの紅葉狩りも、今年は終わりでしょうか。
さてお寺の本堂には「木の化石」を置いています。
「木化石」(もっかせき)とか「珪化木」(けいかぼく)と呼ばれるものです。
もっ‐かせき[モククヮセキ]
【木化石】木が化石になったもの。珪化木。埋もれ木。
『日本国語大辞典』「木化石」の項
けいか‐ぼく[ケイクヮ‥]
【珪化木】樹幹が珪化した植物化石。樹木が地中にうずもれ、珪酸分を含む地下水の作用により、木質が珪酸におきかえられるためにできる。筑豊炭田で多く見つかる松岩など。
『日本国語大辞典』「珪化木」の項
お寺にある木化石(珪化木)は青っぽい色をしています。
昨年、御檀家さんが奉納くださったのですが、1年経ってみて、真ん中あたりが白くなって来たように感じます。人によっては、白い着物を着ている人に見えたり、何かの乗り物に乗っているように見えたり……不思議です。
この度、御奉納くださった御檀家さんが、台座をお持ちくださいました。
樹齢50年以上のヒバの木に、何度もニスを塗ってくださったとのこと。木化石(珪化木)も懐かしい木の感触でしょう。色のコントラストも良いですね。
木化石(珪化木)は、触れるとヒンヤリします。
想像もできないほど長い時間を経てきたパワーでしょうか。。。お参りくださった皆さまにも、ぜひ感じていただければと思います。
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最後までお読みくださりありがとうございました。