坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

新しいお仏壇の開眼を行いました。

近所のお寺さんからロウバイをいただきました。

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ロウバイは江戸時代初期に日本に入ってきたそうですね。
部屋いっぱいに春の香りが広がります。

先日、お檀家さんのお宅で、新しいお仏壇の開眼供養を行いました。
入魂の儀式です。

以下は、開眼に関する過去記事です。

お墓の開眼供養。 

www.mizu-kuki.work

 

 お位牌の開眼供養。

www.mizu-kuki.work

 

古いお仏壇も拝ませていただきました。
細かな彫刻も施されています。

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こちらの修復もオススメしましたが、新品と同じくらいの費用がかかってしまうとのことで、買い換えなされたそうです。私も子供の頃から、檀家まわりの度に手を合わせたお仏壇だったので、寂しい気持ちにもなります。

新しいお仏壇が運ばれてくるまでの間、ご先祖様には「発遣」(はっけん)をして一時お戻りいただき、この度あらためて「勧請」(かんじょう)いたしました。

【発遣・撥遣】はっ‐けん〔「はちけん」とも〕
3 密教で、修法の終わった後、お招き(勧請)した仏・菩薩を送り出すこと。
『例文 仏教語大辞典』「発遣・撥遣」の項

 
ご先祖様も心機一転ですね。新居の居心地はいかがですか?
これからも末永く御守りくださり、子孫繁栄を見届けていただければと思います。 


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最後までお読みくださりありがとうございました。