坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

納経をいただきました。

本堂前に白芙蓉が咲いています。

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白芙蓉

花言葉は「繊細な美」。
今日一日で終わる「一日花」に愛おしさを感じます。

お参りくださった女性が、写経を納めてくださいました。

のう‐きょう[ナフキャウ]
【納経】

現世の安穏や来世の幸福を祈り、また死者の追善供養などのために、経文を写して寺社に納めること。また、その経文。

『日本国語大辞典』「納経」の項

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写経

『般若心経』を書写してくださいました。

お話を伺えば、7年ほど前に亡くなられた旦那様の冥福を祈りつつ写経を続けているとのこと。亡くなられてすぐの60代で車の免許を取得して、いろいろなお寺さんをお参りしては納経されているとお話されていました。

思いのこもった書写経を受け取り、御納経帳(御朱印帳)をお渡しさせていただきました。

御奉納くださった『般若心経』と御戒名をともにお唱えしながら、その方に白芙蓉の美しさを感じました。

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最後までお読みくださりありがとうございました。