坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

お堂が動物(ハクビシン)の寝床となっていました。

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庭のツリバナの実が鮮やかです。
10月を迎えて、晩夏から秋に移ってきました。

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ツリバナ

赤い実が垂れ下がってくることから、ツリバナ(吊り花)と名づけられました。
花言葉は「片思い」。
これから葉っぱも色づいてくるでしょう。控え目にうつむく実も、ますます赤くなりそうです。

境内の池の近くに「薬師堂」というお堂があります。
お寺の起源となったお堂です。

その薬師堂の外廊下(濡れ縁)が、だいぶボロボロに傷んでいます。

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外廊下

濡れ縁
ぬれえん

雨戸の敷居の外側に設けられる雨ざらしの縁側。単に「縁」とも、雨ざらしであることから「雨縁(あまえん)」ともいわれる。普通の縁側は、長手方向に縁板を張るが、濡れ縁では縁と直角方向に縁板を張る。これを切目縁(きれめえん)といい、雨水のはけやすいように目透(めす)かし張(ば)りとする。そして通常、外に向かって100分の1程度の水だれ勾配をつける。

『日本大百科全書』「濡れ縁」の項


とくに四隅の痛みが激しいようです。
長年の雨風による損傷かと思っていましたが、柱をよくよく見てみると……

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足跡

お分かりになりますでしょうか。動物の足跡がクッキリと残っています。
どうやら「ハクビシン」の仕業のようです。

 

はく‐びしん
【白鼻心】

ジャコウネコ科の哺乳類。猫大で、尾が長く、四肢は短い。体は褐色で、額から鼻すじを通る白帯がある。夜行性で、ネズミ・昆虫・木の実などを食べる。東南アジアに分布。日本でも本州中部以北と四国でみられるが、在来種か帰化動物か不明。

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ハクビシン

『デジタル大辞泉』「はくびしん」の項

見た目はかわいらしいですね。
寝床の一つにしているのでしょうか。

数年前に宇都宮大学の先生に調査をしていただいたことがあります。
何日間か暗視カメラを仕掛けてみたところ、真夜中にお堂に入る子連れの家族が映っていました。

その時に駆除したつもりでしたが、まだウロウロしていたんですね。最近は、ときおりお堂からガタガタと物音も聞こえていました。

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見上げると屋根裏の板が開いています。出入り口かもしれません。

近々、お堂の隙間を全てふさいでから、外廊下を新しく作っていただきたいと思っています。
費用は20万円ほどのようです。お預かりしている護持費から使わせていただきます。

ハクビシンの寝床を奪うのは心苦しいですが、お堂を守るためです。許してください。


     ※      ※

最後までお読みくださりありがとうございました。

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