坊さんブログ、水茎の跡。

小さな寺院の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。普濟寺(普済寺/栃木県さくら市)住職。

お寺の老松を伐採しました🌲


東京地方で「木枯らし一号」の発表がありました。
冬が近づいてきました。


こちらはお寺の老松。



残念ながら枯れてしまいました。

(過去記事です)

www.mizu-kuki.work

 

近づいてみると根元には辯才天さま。
左が杉、右が松です。相生のようですね。


見上げると高く聳え立っています。


松食い虫が全国で猛威をふるっているようです。
倒木の危険性があるため伐採を決めました。

これまでの感謝の気持ちを込めて触れさせていただきました。


伐採の日は朝から雨模様。
工事関係者の皆さまに加えて、お寺の総代さんにもお集まりいただき、発遣のご読経をさせていただきました。

はっ‐けん【発遣・撥遣】
3 密教で、修法の終わった後、お招き(勧請)した仏・菩薩を送り出すこと。
『例文 仏教語大辞典』より

お陰さまで無事に終えることができました。


辺り一面に松の香りが漂っています。

年輪です。

ざっと数えてみましたが、120年以上の樹齢でしょうか。歴史の重みを感じます。

そして、当日はもう一本、伐採していただきました。

修行大師像の右奥に見える樹木です。

成長が早い木のようで、年々日当たりが悪くなってきたところでした。


大きな音を立てて倒れていきました。
樹齢は30年ほどでしょうか。

どうやら先代の父が植えたもののようです。自ら剪定していた姿を思い出しますが、ここまで大きくなってしまうと素人の手には負えません。



本堂からの景色。
日光連山が見通せるようになりました。

長きにわたって日々の読経をお聞きくださった老松。お寺を見守りくださり有り難うございました。



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最後までお読みくださりありがとうございました。