坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

「御供物」の木版 ~ 大護摩祭の準備 ~


今日も暖かな一日。
関東地方では「春一番」を観測しました。

裏山の杉の木も、本格的に花粉を飛ばし始めたようです。強い風が吹く度に、青空がうっすら白く煙ります。

枝垂れ梅も、満開が近づいてきました。
こちらは境内に芳しい香りを漂わせています。


来週3月11日は恒例の普濟寺「大護摩祭」。
御札とともにお渡しする「お供物」が届きました。


美しいですね。薄紅色の菊模様です。
喜連川の紙屋さんお手製です。

紙屋さんHP

wagashi-kamiya.com


お供物を入れる袋に「御供物」という印形も押しました。


けっこうな数になります。

く‐もつ 【供物】

(「く」は「供」の呉音。「ぐもつ」とも)

神仏・社寺に供養する物。お供えもの。供(ぐしょう)。
『日本国語大辞典』「供物」の項


こちらの印は、このような木版を使用しています。


いつから使われているのでしょうか。かなり年季が入ったものです。

こちらが印面です。


手彫り文字ですね。小さいものですが有り難い気持ちになります。一袋一袋、心を込めて押させていただきました。



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最後までお読みくださりありがとうございました。