坊さんブログ、水茎の跡。

小さな寺院の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。普濟寺(普済寺/栃木県さくら市)住職。

法衣のクリーニング 。丈伸ばしと染め直しをお願いしました。


御写経の方がお花をお持ちくださいました。

 

キレイですね!見とれてしまいます。
ありがとうございます。

昨年からお願いしていた法衣のクリーニング。先日、戻ってきました。
お寺にはいろいろな衣が伝わっていますが、その中からいくつかの身丈伸ばし(サイズ直し)と染め直しをしていただきました。

(過去記事です)お寺の法衣

www.mizu-kuki.work


まずはこちら。


昭和30年代のものです。クリーニング後のしつけ糸が付いた状態です。
これまで萌黄(緑色)だったものを紫色に染め直していただきました。まるで新品のようですね。
すでに紫衣を着用する僧階(位)は頂戴していたのですが、せっかくなので今あるものを使えるようにしてみました。

拡大すると、唐草に菊の文様でしょうか。


宗派を問わない柄のようです。

冬物も染め直しました。


こちらは龍の模様のようです。

また、父が使っていた紫衣の丈伸ばしもお願いしました。


真言智山派の宗紋「桔梗」があしらわれています。
やや使い古した感はありますが、先代を思いつつ身にまとうことができればと思います。

他にもクリーニングをお願いしました。

こちらは如法衣。


古いもので肌触りが良いです。
拡大すると、こんな感じ。


錆銀(銀錆)でしょうか。

 

ぎん‐さび 【銀錆】
解説・用例

〔名〕さびをつけた銀。また、そのような色。
『日本国語大辞典』より


そして、こちらは威儀五條と燕尾。


模様が同じなので一揃いかもしれません。まだ着用したことがありませんが、どのようなときに身にまとったら良いのでしょう。やはり、ご葬儀やお施餓鬼会などの法要でしょうか。

代々受け継がれてきた法衣。その重みを感じつつこれからも精進して参りたいと思います。この度は綺麗に仕立て直しくださり誠にありがとうございました。




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最後までお読みくださりありがとうございました。