坊さんブログ、水茎の跡。

小さな寺院の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。普濟寺(普済寺/栃木県さくら市)住職。

拙稿「弘法大師空海の和歌とその享受」💡川崎大師教学研究所『佛教文化論集』第13輯(令和6年3月21日)に論文が掲載されました。



牡丹が見頃を迎えています。

 


時が止まったかのような美しさです。
短い期間ですのでぜひお参りいただければと思います。

この度、大本山川崎大師平間寺より川崎大師教学研究所 編『佛教文化論集』第13輯(令和6年3月21日)が刊行されました。


(川崎大師HP)

www.kawasakidaishi.com
今回の『仏教文化論集』は、川崎大師平間寺の吉例10年目ごとの大開帳奉修という慶事を記念して出版されたものです。前号(12輯)は平成29年5月の発行だったので7年ぶりとなります。

(川崎大師大開帳奉修HP)

www.kawasakidaishi.com
この期間に限って「赤札」が授与されます。弘法大師直筆の有り難い「護符」です。


『佛教文化論集』第13輯


目次です。

 

 


私も「弘法大師空海の和歌とその享受」という論文を書かせていただきました。

空海が詠んだとされる和歌の中には、鎌倉期の私撰集に入集しながらも『弘法大師全集』に採録されていない和歌が散見されます。本稿ではこの空海歌を考察するとともに『弘法大師全集』に採録されなかった理由についても考えてみました。

出だしです。



和歌を含む弘法大師の伝説については、生誕1250年に合わせて「高尾山報」のほうでも書かせていただいています。このテーマではもう2年になるでしょうか……もう少し調べれば何か書けそうな気もします。

なお、過去の『仏教文化論集』(1~12輯)の目次については、川崎大師教学研究所のホームページに掲載されています。

(川崎大師教学研究所HP)
www.kawasakidaishi.com

https://www.kawasakidaishi.com/doc/about/lab/bukkyo_table_of_contents.pdf

第1輯は昭和50年3月なのですね。私は第11輯(平成26年3月)に執筆させていただいて以来です。
拙稿「室町末期醍醐寺僧の巡礼記 ―厳助『高野参詣路次中日記』を読む―」

この度もご縁をいただきたいへん有り難く思っております。今後とも変わらぬお導きを賜りますようお願い申し上げます。

 



     ※      ※

最後までお読みくださりありがとうございました。