雨の一日。
黄色い牡丹が見頃を迎えています。
黄色は珍しいでしょうか?
今年も元気に咲いてくれてありがとうございます!
お参りに来られた方が、本堂内の柱を見て「何で一本だけ逆なんだい?」と話していました。
こちらの柱です。
上の方はこのようになっています。
私は全く気にもなっていませんでしたが、その道のプロには分かるのでしょうか。
現本堂は、ちょうど200年前に高根沢郷喜五郎地(現在の高根沢町上高根沢木内喜五郎内)の大工さんが建ててくださいました。
過去記事です。
ちなみにその他の柱はこのようになっています。
私には上下の見分けが付きません。
上下逆さまの柱は「逆柱」と呼ばれています。
さか‐ばしら【逆柱】
材木の根もとを上にして立てた柱。家鳴(やな)りなど不吉なことが起こるとして嫌う。また、日光の陽明門にみられるように、建物の完全すぎるのを恐れて柱の1本だけを上下逆にしておくこと。逆木柱。さかさばしら。
『デジタル大辞泉』「逆柱」の項
禍をもたらすものと思われる場合もあるようですが、日光東照宮の陽明門はあえて逆さまにしているのですね。
「日光 世界遺産観光」サイトより
『徒然草』82段「うすものの表紙は」には、不完全なものの美しさが語られています。日本人ならではの美意識かもしれませんね。
普濟寺本堂の柱は一本だけ逆なのか、逆だとしたならなぜそうしたのか、いろいろと思いを巡らせました。今度じっくりと柱を眺めてみようと思います。
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最後までお読みくださりありがとうございました。