坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

お寺のクマザサ(隈笹)。縁 (へり) が白く枯れています。

白木蓮が咲き出しました。

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次々にお花が咲き出しています。
きっと桜の開花も間もなくですね。

こちらは、お寺の池の様子です。

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池のほとりを見ると、びっしりと笹が生い茂っています。
拡大するとこのような葉っぱです。

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葉の周りが白く縁取られていることから「クマザサ」と呼ばれます。

クマザサ
くまざさ/隈笹
イネ科(APG分類:イネ科)のタケ・ササ類。観賞用として全国各地に栽培されるが、京都府の山地には自生種がある。稈 (かん) は高さ1~1.5メートル、茎の中部以下で1節から枝が1本ずつまばらに出る。稈鞘 (かんしょう) (竹の皮)に、長く、粗い開出毛が密生し、葉の裏に毛がないのが特徴。葉は線状長楕円 (ちょうだえん) 形で、長さ20~25センチメートル、幅4~5センチメートル、先は急にとがり、基部は円く、冬に縁 (へり) が白く枯れて美しくくま取るので、クマザサの名がある。

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葉は長さ20~25cm。冬に縁(へり)が白く枯れる
『日本大百科全書(ニッポニカ)「クマザサ」の項


これによると、京都の山地に自生種があるようですね。この辺で生い茂るのは珍しいのでしょうか。以前は、千葉県の方のお寿司屋さんが、わざわざ毎年のようにこの笹を取りに来ていました。

地元の方の話では、江戸時代にお伊勢参りに行った方が持ち帰ってきたという言い伝えがあるそうです。そう思って眺めると、遠いところからやって来た貴重な笹のように思えてきますね。


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