年の瀬も押し迫って参りました。
いろいろと慌ただしくしておりますが、一夜飾りにはならないよう、明日は竹を切って門松を立てたいと思います。
いちや‐かざり【一夜飾り】
門松などを大晦日(おおみそか)に飾りつけること。年神(としがみ)に対して誠意に欠ける、また、葬儀の準備を連想させるとして忌む。
『デジタル大辞泉』「一夜飾り」の項
お寺では、今年もご縁のある方々に写経をしていただきました。
中には毎週のように来てくださる方もいらっしゃいました。
これまでの人生でお世話になった方を思い浮かべながら、毎回一枚ずつお書きくださいました。
今年も一区切り。
写経をする度にお世話になった方々が増えていったそうで、また来年も続けられるそうです。
これまで御奉納いただいた写経。思いがこもっていますね。
今年最後のご写経の前には、お母様を亡くされたとのこと。
悲しみをこらえつつ、寒さ厳しいお堂の中で、一文字一文字、お書きくださいました。「いつもより下手になってしまった」と仰っていましたが、ともに『般若心経』をお唱えして、ご冥福を祈らせていただきました。いつもに増して、力強い筆跡のように感じました。
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最後までお読みくださりありがとうございました。