午後になると気温も上がってきました。
山からの筧の水も流れ始めました。
1日中残っている氷の上に流れ落ちています。氷は春の風が溶かすのでしょうか。
さてこの度、お檀家さんに頼まれて「在家過去帳」というものを購入しました。
【過去帳】かこ‐ちょう
寺で、檀家(だんか)・信徒の死者の俗名・法名・死亡年月日・年齢などを記入しておく帳簿。鬼籍(きせき)。点鬼簿(てんきぼ)。鬼簿。冥帳。
『デジタル大辞泉』「過去帳」の項
これまで使用していたものが古くなったので、新しくしたいそうです。
黒色のものだったそうですが、見当たらなかったので紺色にしてみました。
なかなか豪華ですね。「金襴鳥の子」の折本です。
【鳥の子紙】とりのこ‐がみ
雁皮(がんぴ)を主原料とした上質の和紙。鶏卵の色に似た淡黄色で、強く耐久性があり、墨の映りもよい。福井県・兵庫県産のものが有名で、越前鳥の子・播磨紙(はりまがみ)ともいわれる。
『デジタル大辞泉』「鳥の子紙」の項
私はこれまで使ったことがなかったのですが、中央の金色の題簽のところには「○○家過去帳」「○○家先祖代々」と記すのでしょうか。
ページをめくると、罫線の上に日付(1日から31日まで)が書いてあります。
ここに、その日付に亡くなられたご先祖様の戒名やお名前などを記します。
そのお檀家さんの方は、その日付にお名前が書いてあれば、毎朝お茶をあげて、手を合わせてきたそうです。たくさんのご先祖様がいらっしゃるお宅なので、毎日のお勤めなのでしょうね。きっと喜ばれているでしょう。
紺色の過去帳も、気に入ってもらえると良いのですが……
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最後までお読みくださりありがとうございました。