今日は春のお彼岸のお中日です。
風の強い中、お参りくださりありがとうございます。
私も普濟寺歴代住職のお墓をお参りしました。
夕暮れ時、いつもの黒猫が山門で佇んでいました。
何を思って、真西に沈む夕日を眺めているのでしょう。
先日のブログで、写経をした記事を書きました。
自然と心が落ち着いたので、お参りくださった方にもオススメしています。
ある方から「写経は信仰心がある方が行うのですか」と聞かれました。私は「いろいろですよ」と答えましたが……誰かを祈って書写する方もいれば、書き写す中で徐々に信仰心が芽生えていく方もいらっしゃいます。
そんな折、京都の総本山智積院のほうから、写経のパンフレットやポスターが送られてきました。
「写経で捧げる 平穏への祈り」とあります。
ホームページも確認してみました。
「写経」とともに「写仏」も紹介されています。
写経・写仏をすることによって、ご自身のありのままの心をみつめ、安らぎのひとときを感じることができます。日常を離れた心静かな時間は、あなたの心を豊かにしてくれるでしょう。自身の祈願やご先祖様の供養のためにも、写経・写仏は大切な修行であるといえます。
「智積院」HPより引用
ホームページには、全国の「写経が体験できる寺院」も掲載されています。
普濟寺はお一人が行えるくらいのスペースしかありませんが、写経を始めたらここに載せていただけるでしょうか。
もともと「写経」とは、「書き写した経文」という意味です。私も、全国のお寺の経蔵でさまざまなお経の写本(書き写した本)を見てきましたが、現在は「写経」といえば、主に『般若心経』を書き写すことを指すようです。
『般若心経』は短いお経です。慣れれば、比較的短時間で書き写すことができそうですね。
総本山で発行しているパンフレットには、写経をする際の作法も載せられていました。
単に書写するだけよりも、こうした作法に則ったほうが良いでしょうね。塗香で清めるところから始まりますので、やはりお寺で行うのが良さそうです。
お坊さんの場合は、仏教の教えを学んだり(聞く)、お経や口伝を書写したり(書く)、お経を開き見たり(読み)、教えを説いて語ったり(話す)という行いが修行になります。
写経の場合も、一文字一文字、しっかりと確認しながら書き写します。できれば修行のように、完成したものをお唱えすると尚良いのかもしれません。お経を目で見て、耳で聞いて、口で唱えて……五感で心に感じていただければと思います。
何かとせわしない日常の中で、ちょっと「無」になる時間を作ってみませんか。皆さまのお立ち寄りを心よりお待ちいたしております。
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最後までお読みくださりありがとうございました。