坊さんブログ、水茎の跡。

小さな寺院の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。普濟寺(普済寺/栃木県さくら市)住職。

御檀家まわりを終えました。

今日は風が冷たい1日です。
山に降った雪が、平野に吹っ掛けてくるかもしれません。

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松の内も後半となりました。
関東では6日の夕方か7日に門松を片付けることが多いようです。
毎年のことではありますが、あっという間の年末年始でした。

2日から始めた御檀家さんへの御年始まわりも、ほぼ終えることができました。
盆と正月の年2回しか顔を合わせない方も多いのですが、いろいろと近況を伺うことができて有り難く思いました。

中には体調を崩して入院していた方や、腰や肩が痛みを訴える方もいらっしゃいます。
そんな時、たまにではありますが五鈷杵で身体をさすって差し上げる場合もあります。

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五鈷杵

 

ごこ‐しょ【五×鈷×杵】

金剛杵(こんごうしょ)の一。金剛杵の両端が五つに分かれているもの。五鈷金剛杵。五鈷。

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『デジタル大辞泉』 「五鈷杵」の項

 
念珠と五鈷杵を身体に当てながら、不動明王の慈救呪(じくのしゅ)をお唱えします。

 じく‐じゅ【慈救呪】

(不動明王は衆生を慈愛をもって救護するところから)

仏語。不動明王の大、中、小、三呪文の一つ、中呪のこと。この呪文をとなえると災害をまぬかれ、願いがかなうという。じくの偈(げ)。じくの呪。じく。
『日本国語大辞典』「慈救呪」の項


(中呪)
「のうまく さまんだ ばざらだん せんだ まかろしやだ そはたや うん たらた かん まん」

もちろん急に身体が良くなることはありません。少しでも、気持ちが軽くなっていただければという一心でお唱えさせていただきました。


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最後までお読みくださりありがとうございました。