坊さんブログ、水茎の跡。

小さな寺院の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。普濟寺(普済寺/栃木県さくら市)住職。

プロフィール~お寺に生まれて、得度から住職へ~

始めに簡単なプロフィールを書いてみます。

 昭和47年(1972)、栃木県の小さなお寺の一人っ子として生まれました。小さい頃から読書が好きで、日本の昔話や偉人伝などを好んで読んでいました。お寺ということもあり、大人と接することには慣れていましたが、性格は恥ずかしがり屋で、お客さんが来るとカーテンの後ろに隠れてしまうような内気なところもあったようです。

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 近くの小学校に入学し、3年生の時に東京都八王子市の髙尾山薬王院で、僧侶となるための儀式を受けました。

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 もともとは別の名前でしたが、当時の御貫首様より「秀城」というお坊さんの名前を授けていただきました(その後、戸籍名も「秀城」に変更しました)。

 

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 田舎の小学校のため同級生は12人しかいませんでした。上級生・下級生と協力しながら野球やサッカー、水泳や合唱コンクールなど、いろいろなことに挑戦したことが思い出に残っています。特に、3年生の時に入った野球部には高校までの10年間所属し、基礎体力がつきました。また、一人っ子で苦手だった友人とのつきあい方についても学ぶことができたように思います。

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 運動の他にも、国語が好きだったことから、大学では日本文学を研究。卒業するまでの4年間に、中学校・高校の国語・書道の教員免許や図書館司書・社会教育主事などの資格を取得しました。

 20歳の頃には、高尾山薬王院で60日間ほどの冬ごもりの修行を行いました。早朝の暗いお堂で、ロウソクの灯りを頼りにお経を唱え、下駄に素足で雪の中を歩き回ったことが、昨日のことのように思い出されます。

 授業のない春休みや夏休みには、京都の総本山智積院で修行を積みました。同じ僧侶を目指す仲間とともに、仏教の教えや、お経の読み方や作法などの基礎を学び、僧侶としての心構えを学びました。

 大学卒業後は、父である住職と同じように高尾山薬王院で働くことも考えましたが、これまでの勉強をさらに深めたいという思いから、そのまま大学院に進学。古典文学と仏教との関わりについての研究を続け、その成果を、学位論文としてまとめることができました(博士(日本文学)を取得しました)。

 ここ数年は、高尾山薬王院から発行されている『高尾山報』という冊子に執筆する機会を与えられ、「法の水茎」というタイトルで毎月文章を執筆しています。これまで学んできた仏の教えと古典文学との結びつきについて、檀家の皆さんをはじめ多くの方々に理解していただけるように分かりやすい文章を心がけています。

 数年前に師匠であった父が亡くなり、住職を拝命しました(最初の仕事は父の句集『遅日』をまとめることでした)。

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 現在は、真言宗智山派の僧侶として、お寺のさまざまな行事に携わり、また大学の講師をしながら研究教育活動にも取り組んでいます。これからもさらに学問に精進して、一人前の僧侶となれるよう努力しながら、450年以上にもなるお寺の伝統を守っていきたいと思っています。 

www.fusaiji.net





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