坊さんブログ、水茎の跡。

小さなお寺の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。

父の四国八十八ヵ所巡礼記

台風による停電や断水などのニュースに触れるたびに心が痛みます。大きな被害を受けている千葉県を中心とする皆さまの心痛いかばかりかとお察し申し上げ、一刻も早く元通りの日常が戻りますことを心よりお祈り申し上げます。台風後の栃木県は、真夏のような…

普濟寺の歴史を書いてみました。

台風が過ぎ去って暑さが戻ってきました。今日は、木の葉が散らかった境内のお掃除です。 水屋 濁っていた水屋も洗いました。写真は、最近新しくした手桶の棚です。今までは竹を組み合わせたものでしたが、これでずいぶん頑丈になりました。さて、普濟寺には…

中世の城跡~金枝城について~

稲刈月(いねかりづき)を迎えました。その名の通り、今月に入ってから稲刈りが忙しくなっています。 今夜からは大型の台風が近づいてくるようです。無事に実りの秋を迎えられるよう、静かに通り過ぎてほしいと思います。かつてお寺の近くにあったお城(金枝…

お墓の開眼供養を行いました。

睡蓮もそろそろ終わりでしょうか。 仲良し 仲良く並んで咲いています。少し横からのぞいてみたら…… かくれんぼ 見つからないように咲いていました。かくれんぼでしょうか。さて、先日、早朝からお墓の開眼(かいげん)を行いました。お施主さんは、お寺のお…

普濟寺コンサート~縁~を行います。

11月10日(日曜日)に、演奏家の田辺明さんをお招きして、普濟寺コンサート~縁~を行います。田辺さんは、私と同じ大学の同窓生ということで、「縁」と銘打ったコンサートとなりました。 秋の深まりを感じる頃、皆さまのご参加を心よりお待ちいたしておりま…

叔父のお寺のお施餓鬼に出仕しました。

朝からよいお天気でした。 トンビ 見づらいですが、雲の合間をトンビが旋回しています。悠々と気持ちよさそうです。今日は午前中はご法事、午後は『高尾山報』の原稿を執筆をしました(まだ終わりません)。夕方になると天気が一変。激しい雷雨です。 雨の境…

80年以上前の写真が見つかりました。

数日前から、秋の虫が鳴き始めました。 赤とんぼ 赤とんぼも飛んで、だいぶ秋が近づいてきたようです。さて、普濟寺には古い写真がいくつか残されていますが、その中から昭和11年(1936)8月25日に撮られた写真を紹介させていただきます。ちょうど今頃と思わ…

近隣寺院の大施餓鬼に出仕しました。

午後になって、いっそう風雨が強まってきました。雷鳴も轟いて、梅雨時とは違った雰囲気です。栃木県は、昔から夏の夕立や雷雨が多いことで知られています。県の西の方で発生する雷は、場所によって日光雷・高原雷などと呼ばれ、それがゆっくりと私が住まい…

先代の命日、父の句集『遅日』の「あとがき」です。

今日は先代(父)の命日です。境内の花々をいくつか撮ってみました。 あの日もこんなに花々に囲まれていたのかと、数年前の命日に思いを馳せます。 多くの草花とともに、お墓にお参りして、灯明を灯し、お線香を上げました。思い起こせば、四十九日に合わせ…

お地蔵様の新しい前掛け、信仰心のバトンタッチ

お盆期間中に、お地蔵様の前掛けが新しくなりました。 新しい前掛け 手作りの赤い前掛け。 お檀家さんの女性が、檀那さんを亡くされてから15年、年2回掛け替えてくださっています。お地蔵様も喜ばれているでしょう。今年3月の普濟寺大護摩祭では、ささやかで…

棚経のお知らせ

お盆が終わろうとしています。明日16日は送り火(盆明けです)。 秋の灯火 私は今年も、迎え火(盆入り)の13日から棚経を行いました。 棚経7月(または8月)13日から15日の盂蘭盆(うらぼん)のとき、僧侶(そうりょ)が寺院所属の檀家(だんか)に赴き、亡…

「時間」のお話②~刹那のお盆、夕立の閃光~「法の水茎」86

明日からお盆です。数日前からミンミンゼミとともにツクツクボウシも鳴き始めました。トンボも飛び交って、秋の気配も感じます。 ミソハギ(禊萩) ミソハギも少しだけ咲いて、風に揺れています。亡き父は若い頃、「ハギ(萩)とミソハギ(禊萩)は違う」と…

七日盆を前にして、流れ落ちる水音

今日も境内の池には睡蓮が咲いています。 境内の池 この池の向こうには、もう一つの池があります。全体が瓢箪(ひょうたん)のような形になっていて、真ん中のくびれたところには、弁才天(弁財天)が祀られています。私が子どものころは、冬は全面凍りまし…

普濟寺の大施餓鬼会が終わりました。

普濟寺恒例の大施餓鬼会が行われました。近隣の御住職様に御助法いただき、普濟寺お檀家様のご先祖様をはじめ、有縁無縁一切精霊を御供養させていただきました。 大施餓鬼会 この日は最高気温34度。例年暑い時期ではありますが、午前中からぐんぐん気温がう…

月待(つきまち)の掛軸、十九夜講中の如意輪観音

明日の大施餓鬼会では、昭和初期の月待の掛軸も掛けようと思っています。 月待月の出を待って拝む行事。多くは講の形で行なわれ、当日は当番の家に仲間が集まり、念仏をとなえたり、飲食したりしながら語りあう。毎月の行事であるが、正月・五月・九月に限る…